毎日ひとつこと

ご納品いたしました。
タンノイ オートグラフ Monitor Red。
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先日、ご納品にお伺いいたして参りました。
当初、スピーカーは替える気持ちは全くなく、LINN LP12のご試聴でご来店頂きましたW様。

店頭にご来店いただくなりLP12よりも先に目に飛び込んできたタンノイ オートグラフ Monitor Red。
LP12より先にご試聴になられ、素晴らしいと大絶賛でこんなに音楽を気持ち良く聴くのは本当に久しぶり、これは凄い・・・
しかし、その際は本題のLP12へと、その日にLP12はご注文いただきましたが、ご自宅に戻られてもオートグラフが忘れられない(笑)W様。

数日後、再びご来店頂き、やっぱりこれはいい、一期一会だから、これは何かの縁だ!!とご購入頂きました。
善は急げ、とばかりにトントンと納品の日取りも決まり先にご注文いただいたLINN LP12よりも先にご納品することに。

このタンノイ オートグラフはSOUND CREATEとTANNOY英国オリジナルモデルのAutograph、GRFなどを数多く取り扱われているアトリエJe-Teeさんとのコラボレーションでオリジナルエンクロージャーを作成したものです。
作成にあたり色々と試行錯誤を重ねた結果、エンクロージャーの材質はモニターゴールド時代の英国オリジナルGRFに使われていたバーチ材合板を使用することにしました。このバーチ材は堅い木材でも知られ且つ響きも良く数多くのスピーカーメーカーがフラッグシップモデルに採用するなどしています。今回は複雑なホーンのつくりと楽器的な鳴きを消すことなくバーチ材の中でも高級なフィンランドバーチをふんだんに使用し、サイズ、デザインはもとより前記で述べました複雑な内部構造も忠実に再現したAutographのエンクロージャーが完成いたしました。
デュアル・コンセントリックのユニットはモニターレッドを搭載いたしました。
モニターレッドはTANNOY Monitor Red LUS/HF/15-Lという正式名称で1957年にMonitor Silverをステレオ時代に合わせて誕生したアルニコ製のユニットです。
モニターレッドはモニターシルバーの中音の密度にステレオ再生に合わせるために上下の帯域を広げています。
モニターレッドは1957年から67年までの10年間と長く作られていました。一般的には初期の通称アメイロと後期のタイプに分かれます。
しかし実は後期のユニットには2種類あり後期の中でも最終型のものはマグネットカバーがプラスチックになっており色が何とも派手なピンクになっていました。
初期はセンターキャップが飴色になっていて通称「アメイロ」は本当に希少なもので中域が濃くモニターシルバーにほぼ近い音の傾向になります。
中期、後期はセンターキャップが黒色になっていて音の傾向も前期に比べるとワイドレンジになるのですが中域の厚みが些かなくなっています。
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ご納品を終えて、
Jazzはリズミカルで軽快に鳴りリズムが伝わってきます、オペラはボーカルが浮かび上がりホール感が見事にまで表現されます。
オーケストラなども朗々と鳴りとても聴いていて気持ちがいいのでした。
W様も大変お喜びでご納品の翌朝、お電話を頂き、本当にいい音で鳴ってるよとのご報告まで頂きました。
有難うございました。

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