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先週、OCTAVE のセパレートシステムJubilee PreとRE320(パワーアンプ)で鳴らしていたPIEGA COAX711。

本日このスピーカーをご試聴のお客様のご希望で、OCTAVEのプリメインアンプV80SEでご用意することに。

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所変われば品変わると言いますが、オーディオではアンプ変われば位置変わります。

上の写真、PIEGAのスピーカーの左側にコの字型の印が絨毯の上にあるのが見えますでしょうか?

これはJubilee Preで鳴らしていた時の位置。V80SEで鳴らすにあたり、両スピーカーは、内側に20cm強、前へ5cm強移動しました。

上から見るとこんなに違う。

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前後で使用したアンプのパワー部を見れば、V80SEもRE320も基本の設計はかなり近く、現代の真空管であるKT150をベースにした設計。V80SEで取り入れた技術をより安定させたのがRE320ですから、他のモデル以上に、似通った兄弟機と言っていいかもしれません。

そのパワーアンプを持ってしてもここまで位置が変わるのは、やはり、、、あれでしょうねえ。

OCTAVEのフラッグシップ機Jubilee Pre プリアンプ。

そもそもプリアンプというのは、オーディオシステムの中では「頭脳」の役割。

スピーカーが肉体だとしたら、プレーヤーは目、頭脳のプリアンプ、パワーアンプは筋肉…と、入った頃に教えられましたっけ。

目で見たものを脳に送り、脳がどのように体を動かすか指示を出す。

最近、運動神経がズブの私にどなたかが「運動能力というのは、頭(知恵)によって変えられる」というような励ましをくださいました。

たしかに、体をこう使えばこれはクリアできる…ということを、子供のがむしゃらさに比べると、頭で体をうまく使えるようになった気がします。

まさにそれはプリアンプの役目で、このJubille Preは頭がイイんだナ。

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オーディオ評論家の山本浩司先生の愛機でありますが、先だってイベントでお話し頂いた麻倉怜士先生も導入されたばかりで、「これはスゴイ!」と、とても嬉しそうでいらっしゃったのが印象的でした。

さて、話が脱線しましたが、頭がいいと筋肉の動かし方も違うもので、こうしてセッティングが随分変わるわけなのです。

でも、あんまり頭の良さに頼ってるとこちらのセッティングの腕が鈍りそうで、やっぱり我々はしょっちゅう色々変えてみてないとダメだなと思った次第。

ちなみに、今日のセッティングで使った曲は

・マイルス・デイビス「four and More」の「So what」2分くらいから、トミー・ウィリアムズのドラムがいかにかっこよく弾けるか

・猪俣猛の「The Dialog」から「with bass」で、そのドラムさばき。上のとはまた全然違うので、対比兼ねて。

これらいずれもタルくなったらダメ

・フリッツ・ヴンダーリヒ「魔笛」タミーノのアリア「なんと美しい絵姿」、冒頭から「mein Herz mit neuer Regung füllt(わたしの心の新しいときめきを感じる)」を二度繰り返すところの「mein Herz わたしの心」が、お腹の深いところから出てるか

・フランク・シナトラ「a man alone」で、定位とストリングスの広がりを。そして、だいぶ聴き込んでいるこの曲は、システムが良くなっていれば私の琴線に触れますが、触れないときは調整が必要。これはシステムの価格に関係なく。

ここのところは、スピードと、タメ、低域の深さなどが、セッティングのテーマ。

両立するか? お店でお勧めしているスピーカーたちは、一定のラインを超えて両立していると思います!

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