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大阪は通天閣のふもと新世界の商店街に軒をつらねる4代続く履物店、澤野工房。
4代目の店主である 澤野由明さんが若い時から敬愛するジャズがこの履物店の運命を変えたのです。
「好きが高じて・・」
履物店店主は、買い尽くしてしまったジャズのレコードに飽き足らず、まだ埋もれている才能を発掘して世の中に出していくレーベルを立ち上げてしまったのです。
と、今さら澤野工房のご紹介です。ご存知ない方のために。

澤野さんによると、一番数が売れるのが イタリアのピアニスト、Gionanni Mirabassi(ジョバンニ・ミラバッシ)のピアノソロ作品、「AVANTI!」だそう。

数年前、そう聞いて一生懸命聴き込んだけれどやっぱり毎回寝てしまう。
どうしてそんなに人気があるのだろう?
そんな風に思っていました。

3年前の秋、仕事に追われて PCに向かい資料や数字と必死に向かいあう(珍しくそういう日だったのです)数時間、晴れた休日というのに一歩も外に出れず とうとう夕暮れ時になり、貴重な休日を無駄にしてしまったという切ない気持ちと長く伸びた街路樹の影、そして AVANTI! に収録された”imagin” が ピッタリとハマったのです!!

哀し美しい・・

世界の反戦歌や民衆の歌をモチーフにして作られたこの作品に共通して流れるのは、90% の哀しさと怒り、10% の希望の光だったんだ!(個人的な解釈です)
聴くのではなく、流していたら入ってきた感じをよく覚えています。
秋になると知らずに手が伸びる AVANTI!

ちょっと街の景色が変わって見えるかも。お試しください。

(金野)

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