Legato EYES

ベッドサイドに積んどく・読書。
ここのところは、一気読み必至の2冊がメインで他に積んでないのですが・・
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世の中のベストセラーとは関係ない流れできているので、きっかけなどを説明しにくいのですが・・

・11/22/63   スティーブン・キング
フィクションもそう読まなければ、SFはもっと遠い存在でしたが、スティーブン・キングの手による登場人物たちは、生身の人間の感情をくどいくらい持たされていて、いい人すぎたり、胸くそ悪くなるくらい嫌なやつばっかりとか、あまりない・・どこかに優しい目を持った人がいて、恐ろしい事件を扱っていても、随所にどこか救われる部分があって、モノにもよりますが読後、爽快感さえ感じるものがあり、よく読みます。
ドクター・スリープ、ミスター・メルセデス(特に面白かった)、悪霊の島。ジョイランド・・
キャリーとか、ペット・セメタリ―はそうでもないか・・
なにせ、数が多いし、映画にもなっているけど、映画と本は結構ベツモノな印象です。シャイニングとか。
今回の11/22/63は、現代から1963年にタイムトリップしてしまい、JFK暗殺を阻止しようとする・・・という話で、よくあるような感じなのですが、結構な壮大な話を細やかに描写していくので、現実の話のようにどんどん引き込まれてしまうのです。

それで、インターネットで調べてみたら、ドラマになってスターチャンネルで放送されているらしいことが今判明。
11/22/63ドラマ

面白そうです・・

・「藤田嗣治-異邦人の生涯」 近藤史人
藤田の絵が大好き。重たい画集はいつでも手の届くところにあって、ため息つきながら眺めています。
この間お客様から「藤田の絵を買ったよ」というお話しを伺って、藤田のことで一盛り上がりした時に、「知らなかった」話がたくさんあって、本棚のこやしになっているのを引っ張り出して読み始めました。藤田の人生にスピード感があるので、これまた一気読みな1冊。(と言っても読むの遅いので、目移りしないで読んでいるということですが)
しかし、インターネットがない時代においても、「炎上」とか、いじめのような集中攻撃はあるもので、突出していた人だから、当時の日本(今も?)では容易に理解されず「出る杭打たれた」のでしょう。
突出していたからこそ、藤田は藤田でありえたのだけど。
様々なエピソードや、その頃の藤田の心境を読んでいると、ほほえましいやら、悲しくなるやら。
描いている年代によって、その心境は異なりますが、ものすごく繊細でありながら、絵という強い信念を持っていたことが、絵の魅力の裏付けになっていることを感じている次第。読み終わったら、藤田の絵を観る旅でもしたいものです。

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