オーディオと家具

2014.04.20

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オーディオを聴くうえで家具の存在が大きいのだと感じます。
機器を設置するラック、試聴する際に使用する椅子。

機器を設置するラック、すなわちオーディオラックは機器から生じるレゾナンスや正確に動作させる安定性に大きな影響を与えます。
棚板の素材や強度、ラック内の放熱性や機器から発する振動吸収など。
また配線の取り回しやAV機器などとの兼ね合いなどなど。
単に機器を陳列・収納するだけではない様々な要素がラックには必要とされていると思います。
ラック一つで、機器類の性能がフルに発揮できなくなる場合もあります。
オーディオ選びと同様にラック選びも重要な要素の一つです。
オーディオラックは音質にかかわる重要な要素と共にインテリア(空間デザイン)とも切り離せない一部です。
オーディオの専用ルームでもそうですが、最近はLINN DSなどのネットワークオーディオなどの頭角もあり、気軽にリビングやベッドルームなどで音楽を楽しまれているお客様も多くなってきています。
スピーカーを始め、プレーヤー、アンプなどもスタイリッシュでデザイン性の優れた製品が登場しています。
機器類のデザイン性が上がれば、更にラックのデザイン性また機能性の高さが問われてきます。

ただ、現状はオーディオ専用ラックには上記の音質にかかわる重要性とデザイン性を兼ね揃えた製品があまり見受けられません。

オーディオを楽しむうえで、椅子(ソファー)もとても重要です。
リスニングポイントに置かれる椅子は椅子の素材や生地の素材により反射や吸音も大きく変化します。
更に椅子(ソファー)の座面の高さ背もたれの角度で座り心地は勿論、耳の高さが変わるわけですから、大きく影響が出るのは当然のことです。
そして、リビングなどの場合はオーディオを聴くためだけではなく、一番くつろげる空間でもありますから、空間に適したデザイン、機能性、また人間工学なども取り入れた座り心地なども大きくかかわってくるものだと思います。

オーディオは志向性の高い趣味の世界ですので、それにかかわる全ての物にも拘りを持つ必要があるのかもしれません。
機器を設置するためのラック、音楽を聴くための椅子、料理に食器やテーブルが欠かせないように、オーディオにも家具が欠かせないのだと思います。

当店では、そんな家具なども提案していければ良いと思っています。

三浦 祐士


銀座のすし

2014.04.10

折角、銀座に居るのだから江戸前の握り寿司でも食べたい、と思うものの・・・
鮨に“銀座”がつくだけで、なかなかそうもいきません。
せめて老舗のすし屋や高級店で食べた気分になれれば。

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そう思って読んだのが、山田 五郎作の「銀座のすし」という本です。
筆者が銀座の23の名店を取材し店の歴史や店主の修行経験や鮨への思い哲学が克明に書かれております。
単なるグルメ訪問記でないのは、その店の味や仕事などには一切触れてないのです。

江戸前すしは、もともとは庶民のファーストフードであったにもかかわらず、今やフランス料理のフルコースより高価だったり、ミシュランで三つ星を獲得する名店もあったり。

これほどまでに銀座のすしが大きくなったのはなぜだろうか?
江戸末期に屋台のファーストフードとして生まれた握りすしが、今や「銀座の鮨」とブランド化までされるようになり、ここまで銀座にすし店が集中したのは関東大震災の影響があり、被災した日本橋の魚河岸を始め都内の河岸が築地にある目られたことが大きかったこと、
北大路 魯山人の存在なども・・・
歴史的出来事や人物の影響などおおきくもありますが、特に興味深かったのは主人の方々の仕事にかける情熱や探究心、また、師匠から受け継いだ伝統を守り、時代に合わせて更に進化・発展させ、それを継承していく姿が読み取れました。

すしの歴史だけではなく、銀座という伝統と文化を大切にする街、下町の粋と山手の高級感の融合する街を興味深く感じ、とても面白い本でした。

三浦 祐士