ヴィンテージオーディオ

先日に引き続き、店頭のレイアウト変更で新しく7Fで鳴らしだしたのは、「ALTEC VALENCIA」。
バレンシアは、MODEL19が出るまで長い間親しまれたアルテックのフロアスピーカー。
この形をそのまま大きいサイズにしたのが、この後ろに見えているアルテック マグニフィセントです。
ちょうど2機種が揃いました。

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これらは、“Voice of the theater”で知られるシアターサプライ用の大型システムに用いられた高級ユニットを、コンシューマー用に家具調にしたモデルです。極上品で、サランネットも綺麗!

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ユニットは、ウーファー416Z、コンプレッションドライバー806A、ホーン811B、ネットワーク N-800で構成されています。

エンクロージャーは米松仕様。
ウーファー416Z。「Z?」と思い、このウーファーを調べてみると、416Aのマグネットカバーなしバージョンが416Zだそう。このユニットは特に音が良いと賞賛されていたようでした。
わたしたちがシステムを組む際に、マグネットカバーがなかったほうが、鳴きが無く良かったりすることもあったので、そういうことか!と納得。

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1965年に発売された初期型にはドライバー802Dが搭載されていたようですが、66年には新しい中高域ドライバーとして806Aが発売となり、磁束密度が802Dよりもやや低くなったものの、許容入力、再生周波数帯域などは802Dとかわらず、60年代アルテックドライバーの中軸を成すドライバーとなったのがこの806。

そしてホーンは希少なゴールドの811B。
811BはA7やコンシューマー用のバレンシアやフラメンコなどに使用されているアルテック独自のものといってもよいセクトラル(扇形)ホーン。
このホーンは広い帯域にわたって指向特性にすぐれているため、アルテックの2ウェイでもワイドレンジをカバーでき、このサイズでこの高さはどこからくるの?!と驚くほど、音場が縦に広がります。

今までに何度かALTECバレンシアが入荷しておりますが、今回入荷したバレンシアはまるっきり違っていて、音も素晴らしいです!!!
もちろん外観はキズもなく美品。背面のタグも当時のまま、状態よく残っています。

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エンクロージャーに奥行きがあるため低域の量感もたっぷりで、後ろの親機マグニフィセントが鳴っているかと錯覚してしまいます。

このヴィンテージスピーカーを鳴らしているのは、
LINN AKURATE DS/K
LINN AKURATE KONTROL
OCTAVE V40SE(パワーのみ使用)

この上記システムでは、ここ最近でもJBL、TRUSONIC、Wharfedale、BOZAKなどと数々のヴィンテージスピーカーを駆動していますが、とてもバランスが良く、誇張なくヴィンテージユニットの良さを引き出してくれてこの上なく相性ばっちりなのです。

ぜひ店頭にて!

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