毎日ひとつこと

DavoneのRithm。
「Da」デンマークの「vone」音という意味のブランド名。
曲げ木加工で山型にしたかわいらしいフォルムは、「インテリア向き」と思われがちです。
しかし・・・、このDavone、凄く良く考えられた形状なのです。
今日は幾つかのポイントについて・・・
① キャビネット内にレゾナンスを作りにくい=音離れが良い+鳴りっぷりがいい
下の写真を見て下さい。

ピンクの線はキャビネットの外側の面の頂点。
黄色い線はキャビネットの内側の面の頂点です。
この2つの頂点をずらすことで、キャビネット内でレゾナンスが起こりにくくなっているのです。
キャビ内でレゾナンスが起こりにくければ、音離れもよくなりますし、その分音圧が高くなったり、鳴らしやすいスピーカーになるでしょう。
② ユニットを取りつけられた巧妙な位置

この同軸2WAYのユニットを取りつけられた位置は、曲げ木加工で曲げられたバッフル面の中で一番強度が有るところ。ユニットは音を出すところですから、しっかりと安定のある、振動を伝えにくい部分への取りつけが必要なんですね。しかも斜面にユニットが取り付けられることで、このスピーカーの背丈からは考えられないような、高さとスケール感のあるサウンドステージを繰り広げます。
むやみに決められた位置ではなく、曲げ木加工のノウハウがあってこそのことなのです。
③バスレフポートの位置

バスレフポートは斜面に取りつけられ、地面向かっています。
空気穴を下に、しかも真下でなく斜面にしたことで回り込みが出るのです。
ちなみに、ここでは木の反射板をバスレフポートの穴から少しずらした位置に置くと、低域の量感が増えます!
コンパクトなボディの中でやりくり上手ですねぇ。
おもしろDavoneの「へぇ」な細部。
是非実際をお聴きになられてみて下さい。

コメントは利用できません。