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朝、有楽町のビックカメラの前を通ると、大画面で西島秀俊が演じる優しい、出来る夫の家電のCMが流れます。

毎日それを見て、はじめのうちはそんな都合のいい夫が居るか…と毒づいていましたが、そのうちいいなぁなどと思う自分がいることに気づき、ハタと、こりゃサブリミナル効果だわ。と思った今朝。

独り身が楽しく料理する様など宣伝効果としては薄いでしょうが、大人が友達同士で集まるみたいな家電の宣伝があっても良いと思うけれど、全くワンパターンよねぇ。

家族というテーマに風当たりの強さを感じてしまう敏感肌の独り身は、下重暁子著の「家族という病」や「極上の孤独」にいちいち得心し、たくさんドッグイヤー(折り目)がついています。そういう者がハマるドラマが、今日のタイトル「GOOD WIFE」。

日本版では、常盤貴子、小泉孝太郎、唐沢寿明などでつい先日放映されていましたが、これに途中からハマり、終わった後の寂しさを紛らわそうとアメリカドラマを見始めましたが、これが面白い…。

全体としては法廷ドラマですが、その伏線がこんな感じ。裕福で幸せな家庭の奥さんだった主人公が、夫の失脚と裏切りから、若い頃働いていた弁護士の職に返り咲いていく…。この伏線の方も色々動きがありドラマに奥行きをもたらしているのですが、何年も社会を離れていた奥さんが、徐々に仕事の感覚を取り戻していくさまや、女性ならでは、母ならではの、ちょっとした「?」が事件の解決に繋がっていくところなど、ありがちではありますが、まあ、マンネリ感も含めて面白いのです。

このドラマが世の中でウケているのは、女性が自分の力で自分の居場所を獲得していくところでしょうが、等身大の悩みや憂鬱、仕事の達成感など、また臨場感があって、今の世の中に合っているんだろうなぁ。

日本版放映中も、街頭インタビューで世の奥様方が、常盤貴子演じる主人公に好感を持って応援しているというコメントを多く見ました。

99歳になる親戚の大叔母は「あたしに仕事があればとっくにお父さんと別れてたよ」と言いますが、大叔母の場合は仲が良かったからそんなことを言うのですが、天災やらなにやら、何があるかわからない世の中ですから、冒頭の家電の甘っちょろいCMよりもGOOD WIFEのほうがずっと共感を覚えます。

え!わたしだけ!?

ちなみに、アメリカ版はNetflixで観ております。

(竹田)

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