music

地下鉄の駅を歩いていると、街頭のポスターでフェルメールやゴヤを度々目にします。
朝晩の通勤の電車待ちの間向かい合っていると、この頃の音楽は・・・などと思いをはせてしまったり。
フェルメールは「音楽の稽古」とか「合奏」「リュートを調弦する女」いう絵でチェンバロやリュートが絵の中に描かれます。作品総数はあまり多くないので、その割に楽器が登場する機会が多い様な気もします。
ゴヤの絵に楽器が出てきたことがあったかな・・・。宮廷画家だったゴヤは音楽に触れる機会も多かったのではないかと思いますが、あまり印象がありません。
ついつい絵の話になったのは、既にに存在しない楽器を描いた「絵」を手がかりに「音」を出してみよう・・・と実践した人が居る・・・という話を聞いたからなのでした。
パニアグア率いるアトリウム・ムジケーご一行。
「古代ギリシャの音楽」というLPを1976年に発表し、話題になったのだそうです。

西洋古典音楽の枠を超えてその源流に迫る・・・という意気込み先行というよりは、
想像力を逞しくして、当時の人がどんな音を聞いていたのか単純に知りたかった、そんな等身大の感覚で作られた感があるよ・・・と。
風が筒を通り抜けると音が出る。
張りつめた糸を弾くと音が出る。
金属の板を叩くと音が出る。
などなど・・・。
聞いていて、なんとなく神的なものを思い浮かべたのは、「音を奏でる」ということが当時は神行事に直結するようなものだったからなのでしょうか。
これは、つい先日オーディオ専門誌でもお馴染の角田郁雄先生の監修でSACD化され話題になっていました。残念ながらSACDシングルレイヤーのためリッピングは出来ずで、OPPO BDP93NXEで試聴。ものすごい高音質で、二度びっくり!・・・デシタ。
グレゴリオ・パニアグワ指揮 アトリウム・ムジケー古楽合奏団
「パニアグワの芸術」

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