使いこなし

店頭でLINNのブックシェルフスピーカー、MAJIK109をデモしたときのこと。

お客様は、低域の出過ぎないもの、低域に強調感のないものをお探し。
かといって、お話伺うに「高域ヨリ」なスピーカーをというわけでもなさそうです。
MAJIK109のフラットでナチュラルな鳴りは、お好みに近かったよう。
ただ、もうちょっと低域軽くてもいいかな?
・・・
ケーブルを換えてみました。

それまで接続していたのは、勝手にK200と呼んでいるLINN K400を中央で裂いてシングルにしたもの。
同じ線材を使用していますが、K20というグレーのケーブルのほうが、被覆が柔らかく、軽やかに、低域の抜けがよくなります。
反対にK200は重たい被覆で、パワー感が出ます。低域もK20で鳴らすのとは異なる押し出しのある感じに。
どちらがいい/わるい、ではなくて、それぞれのよさがあるので、好みに合わせて選べばいいのです♪
オーディオでは、ケーブルは太い方がよい、高い方がよい、と思いがちですが、全てはトータルバランス。
全部に力のあるものを持ってくると、逆にキツい音になってしまったりもします。
全身CHANELで固めている人より、ピアスだけとか、バックだけをエッセンスに取り入れている人の方がお洒落に見えませんか?
オーディオもお洒落も、引き算が時には必要よね・・・と思うのです。
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