使いこなし

システムの調整・・・

それは、スピーカーやラックの位置、スピーカーボードを使うか、スパイクマウントを使うか、ケーブルの種類、長さ、ケーブルの取り回し、スピーカーの水平やガタとり、ラック上のアンプの置き方・・・などなどなどなど、無限に思えてくるくらい色々ありますが、そんなスピーカーやアンプ類以外にも大切な要素があります。
ルームチューニング。
お部屋の色んなところにあたって耳に入ってくる音。
それゆえ、お部屋の壁や床の材質、レゾナンスのたまる場所などさまざまですが、今日は意外と簡単で意外と見落としてしまう1つ。
家具の見えない部分の吸音&なきどめ。
まずはLegatoの例から。
20140703_631725

アンティークの小机。
Legatoの濃い基調の部屋にぴったりじゃん!と、置いてみたのですが、どうもこの小机を置いてから音が悪化。
はじめは、スピーカーの脇に置いていましたが、とにかく机が響いているということが分かり、リスナー側の椅子の横にこのように↑。
少しよくなったものの、やはり小机が悪さしている様子。
折角いい雰囲気なのに、出さざるを得ないか・・・というところまできていましたが、吸音することにしました。
20140703_631724

この小机の真裏の板が薄く、かなりバンバンいいます。
壁との間にレゾナンスを作って太鼓状態。
そこで、フェルトを貼ってみました。
おーずいぶん静かになります。
20140703_631726
調子に乗って、小机の底面にも。
はじめベタッとフェルトを貼りましたが、これは逆に響きがなくなり過ぎてよくない。適度に響いてくれているのは良いのです。
思い切って少なめからはじめます。
どこにはっていいか分からない時は、拳で板をノックしてみます。
バンバン響く真ん中がいいかと思うと、意外と少し外れた脇の方がよいのでした。
こんなに小さくても、響きは十分抑えられます。
何も貼らない状態と、フェルトを貼った状態とでは、ノックした時の板の響きが変わります。
なんだか難しそうに見えますが、なんでもカット&トライ。
それから、「違いがわからないのは耳が悪い」などと絶対思わないで下さい。
違いが分からない時は、「大して効果の得られない場所」ということです。
家具や壁、TVの裏、ラックの間、などなど、ちょこっと吸音、ちょこっとなき止めするだけで、聴こえなかった音が聴こえるようになります。
ポイントで、効果覿面ポイントと、まったく関係ない場所とあるので、効果覿面ポイント探しをしてみてください。
しっかりして見える本棚も、意外と裏はバンバンいう、スピーカーの横にはないけど実はなきどめしたらよかったということもあります。
いろいろ突き詰めて考えるとお家を引っ越さないとオーディオが始められないみたいになりますが、オーディオは住環境で充分楽しく始められます。
まだ計画にのぼっていない未来のお家が建つのを待つよりは、こんなちょっとした一手間で、楽しい悩ましいオーディオライフを!!
今まで聴こえなかった、ミュージシャンの息づかいや、ギターの弦の上を指が走る具合が聴こえると、「苦労した甲斐があったー!!」と嬉しくなります。
ということで、今週はDavone Rivaがきています♬
コメントは利用できません。