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10年以上のお付き合いのお客様が、お引っ越しをされるとのことでオーディオお引っ越しのお手伝いにあがりました。

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お客様のお宅に最初にお伺いしたのは、ワタクシ(竹田)でも、8年前のこと。
その時には既に鳴らし込んでいらっしゃったAKURATE212は、2003年の発売当初に導入されたもの。
今回新しいお宅へお伺いし、久々に目にしましたが、10数年経っているとは思えないほど綺麗で、大切にされていたご様子が目に浮かびます。
一番始めにお伺いしたのはオーディオ雑誌に出すお店の広告の取材のためでした。
その頃からアナログプレーヤーやデジタルの再生機(CD→DS)、アンプにも変遷があって、
私はその度ごとにお伺いしたわけではなかったのですが、
最初に伺った時の、
穏やかで血の通った音はあの後もずっと耳に残っていたものでした。
派手さはないけれど確かな存在感、
均整のとれたバランスのよさ、
ふと見せる何とも言えない甘やかさ・・・
AKURATE212のそういう魅力を、私自身、
様々な機会を通してこの時期体験していて、
212というスピーカーへ対しての絶大なる信頼が重ねられていったのでした。
その極めつけに聴いたのがお客様のお宅の音だったように思います。
私など一生かかっても太刀打ちできないほど幅広く膨大な音楽ライブラリをお持ちで、
CDもLPもとても丁寧に整理されていて、
それでも「どんどん増えてあふれかえる」と仰るほどでしたが、
DSを導入されてからは少し整理されたのだとか、
そんなお話を伺いながらシステムの設置を進めて、
ご新居で初めて出た音に
「あ、やっと鳴った!」とホッとされるお客様。
鳴った瞬間から、以前のお宅の響きとの違いを感じられ、
SPACE OPTIMISEも含めて色々しばらく調整します、、、
ということで失礼してきたのでした。
ほんの少しだけ鳴った音が、当たり前かもしれないけれど、8年前に聴いた音とやっぱり根が一緒。
整備された整然とした庭というよりは、
伸び伸びと草木が育っている、
でもその庭を愛する人の手でようく手入れされた瑞々しい庭、
苔の光る静かな庭。
そんな印象を持って静かな気持ちになった帰り道。
あれから既に半月。
きっともう、どんどん新しいお家に根を張っているのだと思います。
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