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吉田秀和氏の「永遠の故郷」で読んで聞き始めた「ソルヴェイグの歌」。
グリークの「ペール・ギュント」の中の1曲です。
『癒しのクラシック』などで頻繁に登場する「朝」の印象しかなかったのが、
こんな美しい曲が入っていたのね、と気に入ってしまいました。
PIEGAのリボンツイーターとか、LINNのKIKOやAKUDORIK、あるいはBrodmannとか、
響きの美しいスピーカーのデモをする時に、ついついかけてしまう1曲。
店では、アンナ・ネトレプコの「Souvenirs」に入っていたので、それを。
ネトレプコの抑揚のある歌い方は、素直に「美しい」と感じます。
ある日、いつものようにこの曲をかけました。
丁度PIEGAのツイーターの音を聴いてみたいというご要望にお応えしてのこと。
クラシックを、特に人の声をよく聴かれるとのことで、かけると
「これは誰が歌っているの?」
いつもバーバラ・ボニーが歌うのを聴いていたので、ちょっと声が太いと思った。
この人のはあまり聞き込んでいなくて・・
というお話だったので、そういえばネトレプコ一辺倒で聴いていなかったなあと、
Youtubeしてみました。
なるほどなるほど。
ネトレプコは、バーバラ・ボニーのに比べるとちょっと線が太い感じ。
この「ソルヴェイグの歌」は、何年も愛する人を待ち続けている健気な女(ソルヴェイグ)の歌。
「冬行ぎて、春過ぎて、春過ぎて、真夏も去りて、年経れど・・・」
と、何年も何年も信じて待っていて、重たい感じがしますが、
重たさを感じさせないのが、長調に転じてヴォカリーズで歌うところ。
ネトレプコのは、歌の響きの美しさを感じさせますが、
バーバラ・ボニーのは、より曲の背景を感じさせます。
・・・で、ネットサーフィンしているうちに見つけたのが、この人。
シセル・シルシェブーの「ソルヴェイグの歌」
どこまでも透き通るような声と、頭のてっぺんから抜けるようなヴォカリーズ。
まさに、彼女こそ「ソルヴェイグ」と思えます。
待つことは苦ではなく、愛する人がいることに幸せを感じる。
ソルヴェイグはそんな女性なのかもしれないな・・と。
シセルは、ノルウェーの歌姫と言われる歌手だそうで、
ノルウェーで生まれたこの歌が、これだけピッタリくることに深く納得。
リレハンメル・オリンピックの開会式で歌ったのだそうですが、
ワタクシ、三十ウン年間で1度だけオリンピック特集のムック本を買ったのが、
このリレハンメル・オリンピックでした。
ええ、ええ、当時荻原選手の大ファンだったのです。
その本に彼女載ってたかも!?
押し入れ探しましたが、あいにく探し当てられませんでした。
シセル・シルシェブー
YOUTUBE
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バーバラ・ボニー
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アンナ・ネトレプコ
YOUTUBE
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