使いこなし

昨日・今日、Legato1Fのルームチューニングに励んでおりました。

店内にはあちこちに映画スターの写真やワンシーンが飾ってあります。(写真のマル囲み)
スピーカーのセッティングをしていて、スピーカーによって、アル・パチーノ(写真中央マル)の写真の位置を動かすことが時々あるのですが、先日Brodmannが入って1Fで鳴らしていたおり、気づいたことが一つ。
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この写真がペタッと壁に並行にくっついている時と、少し斜めに上の方があいている(といっても5mmくらい)時では、ボーカルの声の響き方が全く異なるのです。
これはかなりの差・・・ということは、写真の背面と壁の間のレゾナンスが音にかなり影響していると思われます。
普通に考えれば当然のことながら、これは結構大きいポイントでした。
そこで、この写真の背面を吸音して行くことに。
しかし、吸音では今までにも何度も失敗をしています。
もう間違えないゾ。
吸音し過ぎは、低域を減らしてしまったり、高域が伸びなくなったり、音が乾いたり、みずみずしさがなくなってしまいます。
今回は、フェルトを使用。
革や布やフェルト、コルクなど、使うものによって音が変わりますので、試してみるしかないのですが、なんとなくな経験上フェルトやカシミアの布は、空気を含んで吸音の調整がしやすいように思います。
フェルトも薄いもの、厚手のもの、柔らかいもの、めがぎっしり詰まっているものとありますが、少し柔らかめの厚み1.5mmくらいのものを使用。
量は、写真の面積に対して半分くらいから始めますが、案の定吸い過ぎなので、そういう時は思い切ってまた半分に。
それぞれの良さがある時は間をとっていくという方法で、大まかに吸音の量を決めます。
ポイントは、そこに音が引っ張られてしまわないこと。
吸音が多すぎると音がそこに寄ってしまいます。
次は吸音の位置。
B4くらいのサイズの写真ですが、背面の位置、上・中・下、あるいは半分にして上下など、何通りもあります。
が、これもある程度大胆にやっていって最後微調整です。
なんだかLP12のサスペンションの調整と似ています。
とにかく、少しでも生彩がなくなったら、多すぎるということを頭に入れて、わからなくなったら少し休憩。
いい!!と思ったら、比較に使った曲以外に色々な曲を聞いていみる。
これはいいけど、こっちは全然駄目ということはよくあります。
でもめげない!
今のLegato、中々良くなったと思います!
しかしBrodmannのスピーカー、すごく低域伸びているんだなぁと感心。
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