使いこなし

だいぶ前のことですが、本店ブログでラック上の機材の置き方について書いたことがあります。
ちょっとでもよいので階段状にすると音圧があがるくらい変わることがありますよ、と。
2009年のブログでした。
これは、この時だけの事でなく、これ以降サウンドクリエイトではラックの上で微妙に階段状に置かれていたり、ラックの板の間でレゾナンスが起こりやすいところには、制振用に革などを置いていたりしています。
響きは全部とめるのがいいかというと、決してそうでは無く、色々なところの響きを「とめたり」「抑えたり」は、やりすぎると音楽もつまらないものになってしまうので、変なところだけ取って行けばいいのですが、この加減が中々難しい。
でも、制振したり、吸音したりは少なめから試されたほうがいいかもしれません。
最初は変わることが楽しいのですが、どこかの音を集中して聞いていると、後で色々かけた時に「あれ!?」ということになってしまうことがしばしばです。
さて、今日はこんなことが。
ラックに入っていたアンプが大きいものから小さいものへ変わりました。
(写真で見にくいですが、奥の2段目SEKRIT DS-I。もともとは幅も奥行も2倍あったものが入っていました。)

そうしましたら左側の抜けが良くなって、今まで整っていたバランスが崩れてしまいました。
右側がどうももやっとするのです。
考えて、ラックの周りをぐるぐる見ていると、右側の2段目のCDプレーヤー(写真手前)は奥行きが浅いのがわかります。
2009年のブログの通り、コンポーネントの前面を階段状にずらして置いてみると、後ろがこんなにあいている。測ったら10cmくらいあいてしまうのです。
どうもここでレゾナンスを作ってもやっとさせているようです、みなさま。
そこで、ぐっとCDプレーヤーをラックの中に押し込んでみました。
後方も前方も5cmくらいの余りになりました。
これで聴いてみると、抜けが良くなった左側ともバランスがよくなったようです。
1か所変わると、音も変わる。
それによって、時には「よし」としていた部分も変える必要があります。
ちょっとしたことで変わるのって難しい様ですが、セッティングによって聴こえなかった(本当は聴こえにくかった)音が聞こえてきたりすると、嬉しいものです。
お部屋のあちこち見てみて下さい。
ちなみに、2009年のブログの「階段」は結構効きます♪

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