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1367_1今日は本のご紹介。
「銀幕の銀座 ~懐かしの風景とスターたち」川本三郎著
中公新書の新書で、先々月に出た新刊ですが、
もう、すっごい面白いです、この本。

銀座の風景が出てくるものを映画をとりあげているのですが、
「映画解説」というよりは、昭和初期の銀座や当時の生活についての比重が大きく書かれています。

並木通りで似顔絵描きの原節子が三船敏郎の似顔絵を描くだとか(映画「東京の恋人」)、
(Legatoのあたりかしら、それとも新橋より???)
昭和14,5年の当時は女性が働くという時代では無く、車の「セールスマン」の原節子はネクタイをしていたとか(映画「東京の女性」)、
(ネクタイは「セールスマン」の象徴?)
新聞社の伝達技術として伝書鳩が使われ、朝日新聞社では1941年まで使われたいたのだとか、
(今のインターネットや携帯、メールからすると驚き!!)
14年に日本ビクターからリリースのトスカニーニ指揮NBC交響楽団演奏「ベートーヴェン5番」は、高価だったのに5万セットも売れたのだとか
銀座は、松屋デパートが大正13年、三越が昭和5年、服部時計店(現在の和光)が昭和7年・・・
麻雀が入ってきたのは、とんかつの発祥は・・・

本では、昭和11年の「東京ラプソディ」から始まり、昭和42年の「2人の銀座」までを時系列で紹介していくので、その中でどのように銀座が、生活が変化してきたのかを辿ることができます。

今の当たり前になっていることや、今目に見えている銀座、ルーツをたどっていくと、以外にも「ついこの間まで!?」と驚いて、ちょっと感動してしまいます。
当時を懐かしく読まれる方、銀座の昔を知りたいという方、「超」のつくお勧めです。

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