Legato EYES

今週のあたまに大宣伝した「オーディオ哲学宗教談義」について、少しばかり・・・

プロフィールなどは、イベント告知ページに載せているのでご参照いただくとして、サウンドクリエイトと先生方の出会いを・・

哲学者の黒崎先生とは、Legato1年目の夏、2011年8月からのお付き合い。

ふいっと入店されて「ハイレゾ」の話をされ、こちらからはそこにあったヴィンテージ品について拙い説明をし、「おもしろーい、またね!」と帰られたその月末に、日経新聞の文化欄に「オーディオ熱再び」を寄稿された先生。
そこには、「ハイレゾというもの」で、まさにタイトル通りの「オーディオ熱再び」になったことが書かれていました。おまけに文章内に「銀座のオーディオショップ」とあったものだから、次から次へとお客様がいらっしゃいます。
皆一様に「日経を読んだ・ハイレゾに興味がある」・・と。
これまた失礼ながら、同じくらいの御年を召された紳士のおじさまがほとんど。
記事の短い文脈から汲み取れる「(先生の)学生時代からのオーディオ熱の緩急と『今』」が、同世代、あるいはそれより上の方のオーディオ体験とまさしくリンクしたのだと言うことを目の当たりにしました。

その後すぐにLINN DSMをお求めになられ、ウェスタンの真空管を使った自作のパワーアンプで鳴らすのは、小林秀雄も使っていたTannoy ⅢLZ。
本棚に収められて、蓄音機と交互に鳴らされているのでした。オーディオ最熱中時に組上げた、4wayホーンスピーカーシステムは今はALTEC A5(変形)の形に落ち着いて、別室のリビングでゆったり
鳴っているそうです。

それから後は、NHKラジオでのご活躍もあり忙しく2016年まで大きな動きはナシ。ご自宅のシステムも落ち着かれているし、アナログは最近ブームだけれど、先生は学生時代ターンテーブルで苦労されたので二度とやらないとの話。こちらからは何かお勧めすることなく、店頭で音楽を哲学したり、TIDALなどの音楽配信サービスについて、店のスタッフと議論をかわして頂いたり・・といつも楽しいお話を伺っていました。
・・が昨春のある日、急に、思い立ったようにターンテーブルLINN LP12を導入。
そのあとは、次から次へとステップアップ。
この様子は、詳細な感想メールを頂いていて、大切にとってあるので、先生のお許しを得ていつか公開します。

・・・と言うことで、今はヴィンテージスピーカーを DSとLP12で鳴らすLINNユーザー。

代わって、宗教学者の島田先生は、もともとサウンドクリエイト5丁目店のお客様。
DSやLP12、JBLの現代のスピーカーをお求めいただいていて、島田先生の著書は拝読していたので、いつかお話をさせて頂きたい・・と思っていたのでした。

そうこうするうち、2015年3月、早くも島田先生がLINNのAKDUORIK EXAKTを導入された!という噂が社内を駆け巡ります。(・・というほど人数は多くないけれど)
それは、早い段階でEXAKT※を!というだけでなく、先生のオーダーされたカスタムカラーが、とても鮮やかなサーモンピンクだった!ということもありました。
(先生ご自身のブログ「島田裕巳の経堂日記」でも写真が見られます。)
(※ EXAKT SYSTEMは2013秋リリース、AKUDORIK EXAKTは2014秋)

そうこうするうち、近くに来たのでとお立ち寄り頂き、初お目見え(?)。
ブログを読んでくださっているとのこと(!)、スピーカーベースのことでご相談頂いたので、図々しくもお宅にもお邪魔してピンクのAKUDORIKを拝ませて頂きました。

そんなこんなで、黒崎先生も島田先生も(お二人はもともと親しいので、偶然に会うことも)時折お立ち寄り頂いていたのですが、LOUNGEが3月にオープンして、音の調整がだいぶこなれてきたある日、いつものようにいらした黒崎先生が、LOUNGEの音に大感動の大興奮。(この日のブログ

「これは何かに残したほうがいい!」
今の時代に、ヴィンテージのこんな素晴らしいものをこういう風に聞けること、その一方でLINN EXAKTが存在すること、これはスゴイ!
オーディオで音楽を聴くってどういう行為なのか、しかも両極にあるような存在のこの2つ・・。
島田先生の「宗教学」と、黒崎先生の「哲学」をもってして、音を前にして
何か話してみようじゃない!・・・

・・・と、これが、今回のイベントまでのものすごく大まかな流れです。
まるで計ったような流れですが、自然発生的流れで、こういうことは本当にワクワクします。

もしかすると私が一番楽しみにしているかもしれません・・。

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