使いこなし
2FのAKUDORIK、評判は上々だし、エージングも進んでよいと思っていましたので、そうそう大幅にあたらずのここ数週間。
昨日、よくいらっしゃる古くからのお客様が立ち寄られたので聴いて頂くと、
しばらく目を閉じて聴かれ
すごいなー。
(シナトラのA Man Aloneのバックの演奏のあのコントラバスがああいう風に鳴るとはなー。
大人の音だね。
・・・という言葉に喜ぶもつかの間、
でもちょっと腰高かな。
と言って帰られました。
言われて気づく・・・。
そんなこんなで、再セッティング。
とはいってもいい線いっているので、大幅に変えるのではなく、AKUDORIKの位置を再計測。
今までメジャーでマニュアルで計測していましたが、レーザー計測器を用意したので、これで測りなおしてみます。
レーザーだから絶対というのでもなく、図り手によって誤差が出て、その誤差は音に出ます。
レーザーが壁にまっすぐあたるように計測器を水平に持つとか、そんなことでもずいぶん数字が変わるもの。
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嬉しいことにレーザーでも、マニュアル計測に近い数字が出たので、微調整ということになりました。
新しいOPTIMISEでは「SAVE」機能がついているので、前・後を瞬時に比較できるのも嬉しい。
入れなおした数字でいくと、少し左に音が流れます。
スピーカーの位置を変えるか、今までのルームチューニングをあたるか。
結局、今まで吸音や拡散していたいくつかのポイントを見直すことで解決。
そうして聴いてみると・・・
シナトラの声はピタッと真ん中にきて、そうして気づくのは、バックの演奏が本当に素晴らしいこと。
シナトラの歌を邪魔しないよう、あくまでバックミュージックの演奏に徹している面々の表情が見えてくるよう。
ドン・コスタのアレンジで、演奏はプロフェッショナル。
優しくドラムをたたく、シンバルが曲に柔らかい輝きを与える。
ストリングスがそれに乗ってメロディを奏でる。
シナトラが主役。
でも音楽はその演奏に関わった皆のもの。
全てが調和してそれを作っています。
その後、マンハッタン・ジャズ・クインテットのMr.P.C.を「勢いのイイ曲」みたいないい加減な聴き方をしていたのにもハッとさせられ、ビートルズのLady Madonnna、Something…など「メロディ」を追って聴いていた曲の演奏に聞き入り、
また、なんとなく開眼。
音楽の聴き方、ほんの少し成長した朝の1時間でした。
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