LINN

本日、Legato、LOUNGEと臨時休業にいたしまして、LINN KLIMAX EXAKT350にKatalystが搭載されるという新製品発表会に出かけてまいりました。(販売店向けで、お客様に先駆けて聴いてきました。スミマセン。)

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会場は六本木の一室。喧騒とは無縁の閑静な一角で。

IMG_3253欲しいものリストにランク入りしている椅子の王様、Wegnerのベアチェアがお出迎え。

入るなり、スゴイいい音で、は〜さすがKatalystや〜。これかー!
と思っていたら、従来のKLIMAX EXAKT350の音だったということで、最初からずっこけました。(これもブランド力か!?)

LINN ProductsのC.E.Oギラード・ティーフェンブルン氏が来日して、新製品をガイドします。スコットランドに訪れた時に歓待してくださったのですが、改めてこうして前に立つのを見ると、なんだか以前よりがっしりして、アイバー(LINN創始者・ギラードのお父さん)に似てきた・・!?
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KLIMAX EXAKT 350/1という今回の新製品ですが、遡ること15年。
2004年のArtikulatが初代で、この後・・・

2007年:3Kアレイの剛性化とウーファーの変更、スタンドの変更など、筐体の強化が見直されたアップグレード

2010年:AKTIVのエレクトロニクスが刷新され、KLIMAX350となる。

2013年:350がEXAKT化され、ヘッドユニットからデジタル伝送に。
デジタルにおける革新的なテクノロジーを携えて登場。

そして今回、第4世代DACを各チャンネル6基搭載したモデル

ギラード氏の話を聴きながら、過去に思いを馳せます。
そうだった、あの時こういう変化があって、本当に驚いたのだった・・と。

今回のKatalystについては、約半年前にKLIMAX DS、KLIMAX DSMに搭載され、その変化を耳にしているので、なんとなく「こういう感じの変化なんだろうな」という予測は立てていました。
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ところが、体験するとしないとでは大違いで、それはもう・・・。
毎回アップグレードのたびに、ものすごく感銘を受けて、ありえない、今まで聞いたことのない音で、言葉を駆使して「未体験レベル」とか「そこにミュージシャンが立つ」とか、色々言ってまいりましたが、なんというか今回は「感謝」の気持ちが心の底から湧き出てくる・・そんな感じなのです。
音楽を奏でているミュージシャンに、それを録音して再生芸術に落とし込んだ技術者に、こんな風に再現をしてしまうところまで来たLINNの技術力とそれを支える精神、探究心に、ひいては自分がここにいることに・・とにかく目の前で繰り広げられる音の連なりの背景にある全てのものに感謝の念を覚えるほどの、音の「ありよう」。

それは、理屈でなく湧き上がってくるもので、今まで聞いたことのない音楽だとしても、自然に泣けてくる、そういうレベル。

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欲張りにも、同じ内容の発表会、午前の部と午後の部と両方聞かせてもらったのですが、新しいからか、エージングが進んで午後の部では従来モデルとの差が更に大きく感じられました。
(学生の頃も好きな先生の授業は、同じコースで単位関係なく何度も受けたしつこい性格・・というか、鈍いので何度か受けてやっと身につく)

無理くり言葉にしてみるならば、ミュージシャンは等身大でそこにいて、体格までも見える感じ。
クリアになったとか、分離がとか、それはそうなのですが、もうそういう次元じゃない。

買う買わないとかでなく、1度は体験したほうがいい・・。そんな体験でした。
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ちなみに、KLIMAX EXAKTBOXもこの度新製品となっているのですが、基板の新旧を見ることができました。

旧型だけ見ていれば、なんて整然として美しい・・と思いますが、新型は新しいDACが搭載されただけでなく、付随してあらゆるパーツの配置が変わっています。
そして、その配置たるや、理路整然として美しいこと!

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素人考えで行くと、
「DACが新しくなりました。」
「では、DACを入れ替えましょう。」
「はい、出来上がり」・・

・・と思ってしまいますが、DACが新しくなれば、周りの環境も変える必要が生じるのは当たり前で、こんな風に基板総入れ替えになってしまうのです。
日頃、セッティングしていても、よくあることで、1つ変えて良くなれば、自ずと他も変えないとバランス取れなくなってしまったり、かえって悪目立ちするということがあります。

色々まだまだ書きたいことはありますが、お知らせとして、2つ付け加えるとすると

・今後katalyst DACが搭載されるのは、AKUBARIK、AKUDORIK EXAKTのみで、AKURATE DS/DSM、MAJIK DS/DSMにはKatalystは搭載されないとのこと。

・EXAKTスピーカーでのサラウンドが可能になっていて、DSMをヘッドユニットにして、新Ver.のKONFIGでは、EXAKTスピーカーを接続すれば、7.2chまで可能とのこと。
かなり贅沢なサラウンドですが、配線はデイジーチェーン(※)でいけるので、シンプルな接続が可能で、Space Optimiseも、7.2chに対応しているそうです!

※ 例えば、フロントRchのスピーカーのEXAKT端子から、リアRchのEXAKT端子へLAN接続・・・など。全てのチャンネルをヘッドユニットからにする必要がないということ。

LINNウェブサイト

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