毎日ひとつこと

お使いのLP12のコンディションはいかがですか?

IMG_2737

LINN SONDEK LP12はシンプルな機構のベルトドライブプレーヤーとして40年以上にわたって外観を変えることなく、最高水準のレコード再生を追及し続けているアナログプレーヤーです。

ミクロンオーダーに仕上げられたスピンドルとプラッターの一点支持を実現する鏡面研磨された軸受とそのハウジング(シングルポイントベアリング)の精度は他に類を見ません。

またスピンドルを支持しも、オイルの膜がスピンドルをサポートする“オイルバス” 方式を採用しております。

ターンテーブルとアームボードを搭載しているサブシャーシを、バランスよく調和してフローティングするのが三つのサスペンションやモーター自体をより滑らかで安定した回転に貢献する電源パーツ、などなど。

シンプルな構造がゆえに、一つ一つどれを無くしても最高のパフォーマンスを実現できないのがLP12であります。

 

IMG_3633

ご使用のLP12 本来の良さを活かすためにプレーヤーシステムのコンディションをチェックすることは極めて重要なポイントです。

折角、ご愛用のLP12もどれ一つ怠っていると本来の実力が十分に発揮されません。

1972年の発表以来、世界中で約10万台以上ものLP12個体が流通しています。

20年、30年と使い続けられたLP12の中にはどうしても経時劣化をまぬがれず、セットアップが万全で無いために、実力の半分も発揮できていないケースも多々見受けられます。

 

導入当初の感激がいつの間にか薄れてしまった、折角のLP12 だからもう一度本気でアナログを楽しんでみようか、などなど!

メンテナンスをしてLP12本来の性能を。

シンプルなメカニズムだからこそ、ちょっとしたメンテナンスで目を見張るようなパフォーマンスが蘇るはずです。

 

サウンドクリエイトではLINN LP12のCIRCUS KITなどのメンテナンス、電源部の見直しなどメンテナンスをお勧めしています。

cirkus-bearing

【LP12 CRICUS KIT】

現行のモデルとほぼ同一の性能水準にグレードアップするための主要パーツ一式。

1991年以前(20年も前!)に生産されたLP12 でこれまでにグレードアップサービスやメンテナンスが施されていない場合は、ベルト、オイルの点検はもちろんですが、軸受とインナープラッターは最重要チェックです。

なぜなら、モータ-が安定して回転しないことにはまともなレコード再生が出来ないことと、LP12 がノイズレスでレコードを回すためには、インナープラッターと軸受の状態が極めて重要だからです。

合わせてLP12の真骨頂でもある床振動や音波など外部からのバイブレーションを排除するサスペンション・システムの見直しになります。

CIRKUS KIT はその軸受を採用するためにLP12 を分解して稼動パーツ一式をそっくり交換アップグレードするもので、メンテナンス、オーバーホールのなかで最も基本的で音質水準をアップデートする効果の絶大なものです。

なにしろ、オリジナルのLP12 のアウタープラッター、トーンアーム、木枠(プリンス)以外のパーツが新調されるのですから。

長くご愛用頂いているLP12が、これから先も多いに活躍してくれるはずです。

※1993年以前のLP12をお使いの場合は、上位にあげた製品の前にまずCIRCUS KITのアップグレードを強くお勧めします。

 

◆CIRCUS KIT:スプリング、大小グロメット、軸受け、インナープラッター(スピン ドル)、ドライブベルト、ネジ類。

価格:60,000円(税抜)。

◆SYANDARD Sub-Chassis(スタンダードサブシャーシ)

価格:50,000円(税抜)

◆アームボード:10,000円(税抜)

【電源アップグレード】
IMG_3645
電源やモーターの見直しも重要です。

「BASIK(ベーシック)、VALHALLA(バルハラ)などLP12に内蔵している電源から、別筐体のLINGO、RADIKALなどの電源に変える。」

内蔵電源から外部電源に換えることの一番大きなメリットは、当たり前のようですが、電源ユニットをレコードプレーヤーから取り出すことによるプレーヤー内部のクリーンな環境が実現します。

高圧のAC が出入りする環境から、低速時には減圧AC駆動に切り替わるLINGO、さらには一定の低電圧DC電流を引き込むだけのRADIKALといった電源ユニット。とりわけ微細な仕事をこなすMCカートリッジを考えればプレーヤー内部は電気的にも静粛であればある程良いのは明確です。

LP12 を作ったアイバー・ティーフェンブルが述べているように、「カートリッジの針先にエネルギーを与えるのがターンテーブルの役割」、つまりドライブモーターと電源ユニットのコンビネーションこそが、レコード再生のそもそのの源泉であります。

回転精度の向上、S/N の改善、がもたらすのはレコードに刻まれていた音楽の真実。音の粒立ちや一音一音が厚みを備え、より立体的になり、にじみや曖昧さもなくなることで臨場感や実在感が増し、本当にそこにミュージシャンが立つような感覚を味わえます。

 

【RADIKALについて】
IMG_3637
RADIKALのアップグレードでは、更に、駆動モーター自体LP12では初採用となるDCモーターに換わります。

新モーターは、モーターの振動がターンテーブルに伝わらないよう、専用ケースに収められ、更に光学センサーで回転精度を監視・制御するモニタリング機能が加えられ、フラッターが極限まで抑えられています。

もともと正確な回転を誇るスタンダードなLP12モーターでの回転に比べてもRADIKALは20倍の値となる、0.005%の速度偏差値を獲得しています。

静けさの中圧倒的な情報量で、音楽の臨場感や実在感が色濃くなります。

 

◆LINN LINGO(電源):価格 200,000円(税別)

◆LINN RADKAL-AK(電源/DCモーター):価格 400,000(税別)

◆LINN RADIKAL(電源/DCモーター):価格 750,000(税別)

 

コメントは利用できません。