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LINNの新製品SELEKT DSMのリリースから、製品の到着が待ち遠しく、やっと入荷したとなれば、とにかく鳴らす・鳴らす・鳴らす。
・・・で、今日等お客様から「あーここ、こうなっているんですね」と言われて初めて、
「そういえば・・・」細部について詳しくご案内できていない・・と。

・・ということで、今日はSELEKT DSMの「部分」を見ていきます!
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この感じは既にご覧になられた方も多いかと思います。
トッププレートに誇らしげにLINNマークが光る丸いダイヤル、これが今までのモデルとは大きく異なる「部分」。
ボリューム調整、入力切り替え、曲送り、その他ソフトウェアやIPアドレス、シリアルNOなど本体の状態の表示、などをこのダイヤル一つで操作できます。
今までのモデル、たとえばKLIMAXとは真逆の性質で、KLIMAXは操作ボタン一つない、外から直に触って出来ることと言えば主電源のみ。

また表示パネルが有機ELになって、文字が大きく、シームレスになったことは以前のブログでもお伝えした通り。

それからこの写真で他にもお気づきの方がいらっしゃるとしたら、きっと既にLINN DSをお使いかと思いますが、リモコンが黒くなりました。
操作ボタンはほぼ変わりませんが、シルバーの丸囲みの部分は、今までは短縮ボタンだったのが、こんかいから「Pins」とされています。

このPinsは、SELEKT DSMの前面、ダイヤルの手前に、一列に配されたシルバーの6つのボタンと連動。
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何が出来るかと言うと、ご自身のお好きなアーティスト、アルバム、あるいはよく使われる入力などを6つのボタン1つ1つに割当が可能。
iPhoneもPCも何も立ち上げなくても、このシルバーのボタンを押せば、あらかじめ設定されたお気に入りの場所へひとっ飛び。
ボリュームはダイヤルをまわすだけ。
こうもスマホやインターネットなどの情報社会になった今、家に帰って夜眠る前くらいはiPhoneもPCも立ち上げたくない、あるいは健康のために夜はブルーライトを浴びないように・・という考えの方もいらっしゃるかと思います。
そんなときは、かつてのように直にアンプを触って、しかもスムーズに帰りたい場所へ行ける・・というわけです。

そんな御託はいいから、入力はどうなっているの!?
そうでした!!
SELEKT DSMはネットワークプレーヤーとアンプが一台になったもの。
オーディオ製品ですから、もう少し入出力など、実際的なところを見て参りましょう!
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見えますか?見えない場合は、お写真をクリックしてみてください。
でも、もう少し寄ってみましょう。

まずは背面、向かって左から・・。
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下段、左から右に向かいます。
・電源のインレット、
・主電源(ここのところ、スイッチが入れ切りしやすい前面の底板についていましたが今回は背面になりました!)
・イーサーネット入力(ここにLANケーブルが挿さらないとDSMはうんともすんとも言いません)
・HDMI ARC(今回は、オーディオ・リターン・チャンネル<ARC>対応の端子のみが搭載。まだ様々なモデルで確認できていませんが、SONYやLGのTVとはARCで繋いでも、うまくいかないことがあります。※TVに通常HDMI出力はありませんが、ARC対応のHDMI端子と接続することで、TV音声の入出力に対応できるというもの)
・USB!! (LINN初のUSB端子!PCなどを直接接続できます。ちなみに、USB TypeBです)
・TOSLINK・・・光デジタルの入力が二系統
・SPDIF・・・同軸デジタルの入力が二系統
・EXAKT LINK・・・LINNのEXAKTスピーカーと接続する端子

上段に参りまして、左から・・・
パカーンと黒いパネルがはめ込まれていますが、その隣にいくと
・アナログ入力 RCA1系統
・フォノ入力 MM
・フォノ入力 MC
・フォノアース接続端子

ちなみに、この黒いパネルで覆われた何もない部分は、今後HDMI基板が搭載され、HDMI入出力が増える予定とか。来春の予定とか?

次に背面、右の方を見てみましょう。
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一番右側にスピーカー端子があります。
ここにはスロット式で、パワーアンプが内蔵されています。
新設計の100W×2(8Ω)のDクラスアンプ。
このアンプ部については別途書いていますので、是非<こちら>を。

ちなみに、パワーアンプ非搭載のモデルは、この部分はRCA/XLRの出力となります。
その隣に二カ所黒いパネルになっている部分、ここにもどうやら追々パワーアンプがスロットインされるよう。この1台でサラウンドにも対応する!?
まだ分かりませんが、期待は高まります。

ちなみに、スピーカー端子の脇とネジとEXAKT LINK野分の端子を繋いでいる白い線はアース線。
パワーアンプのアースをプリ部に戻しています。
これは追々、内部配線になるかもしれません。

ところで、上記見てきたように、スロットイン、モジュール式で、部分的にアップグレードが可能なSELEKT DSM。今のところは、各モデルの価格しか出ていませんが、いずれは、たとえばSELEKT DSM(Standard DAC内蔵・アンプ非搭載)から、上位モデルのKatalyst DACにアップグレードしたり、アンプを追加したり・・ということができるよう。
自分の必要なものだけを選択できる、カスタマイズできる・・というのは、とても今の世の中にフィットする感じ。

また長くなりました。
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これは、底面です。トッププレートのガラスダイヤルの真下、真裏に、
・designed and manufactured by LINN PRODUCTS Limited・
・Glasgow Road,Waterfoot,Glasgow,G76 0EQ, Scotlamd ,UK・
とあります。
デザインと製造はLINN Productsにて。
LINNの住所が、UKのスコットランドのグラスゴーのこの場所だよ、と鮮明に記されています。
ちなみに、グラスゴーのLINNの本社は、工場見学も気楽に受けてくれます。
勿論予約が必要ですが、LINNを使っていても、いなくても、快く案内してくれます。
(詳しくは「スコットランド紀行」をご参照ください。)
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これは、SELEKT DSMのシャーシ。
お店で計測するのを失念しましたが、おそらく厚み3-5mmあるかと思います。
MAJIK DSMやAKURATE DSMのシャーシは折り曲げですが、このSELEKT DSMは贅沢にも削りだし。
お客様から「どのくらいのブロックのものから削っているの?」とご質問を頂きました。
これはLINN JAPANに問い合わせ中!

放熱用のスリットは、それ自体がデザインとなっています。
シャーシはブラックの梨子地、1種類。
マットなシャーシが、きっとお部屋にうまく調和するでしょう。

ところで、SELEKT DSMは、今までのLINN DSMの中でどこに位置づけられた製品なの?
というご質問を頂きます。

LINNは、セグメントをはっきりと設けており、上から順に
KLIMAX
AKURATE
SELEKT (Katalyst DAC)
SELEKT(Standard DAC)
MAJIK
SEKRIT、KIKO
となっています。

AKURATEとMAJIKの間を丁度埋めるようにして生まれたSELEKTですが、既に「人気モデル」となりつつあります。
賢い長兄とやんちゃな弟の間で、文武両道のモテル奴・・というところでしょうか!?

今週中頃には、Katalyst DAC、パワーアンプ搭載モデルも展示機が入荷予定なので、ご比較等も承ります!!!
(竹田)

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