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イギリスの伝統が息づくタンノイ。
本日ご案内するのは、タンノイ創始者のガイ・R・ファウンテン自らが開発に携わった傑作。
オートグラフのモニターゴールド初期型、オリジナルキャビネットです。
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タンノイ独自の伝統技術である“デュアル・コンセントリック・ユニット”を内蔵したオートグラフは、
「まるでコンサートホールにいるかのようなオーケストラの音楽を・・・」
というコンセプトのもと、1953年に誕生しました。
このオートグラフ・モニターゴールドは1967年発表。
日本で初めて紹介されたタンノイで、名作と言われています。
ヴィンテージの取り扱いはオリジナルにこだわっている当店でも、
極めて珍しい逸品です。
※モニターシルバー(1953)、モニターレッド(1955)

デュアル・コンセントリック(同軸2ウェイ)方式の高性能なスピーカーユニットは、
エンクロージュア上部奥に取り付けられています。
ツイーターとウーファーが同一の軸上に位置することにより、
2つのユニットから放射される音が同じ点で合成。
低域から中低域は、極めて明確な再生と豊かな拡がりを感じさせます。2B75D631-0161-438C-BD2E-3F0E5C1727C4

<モニターゴールド>
・型式:38㎝ 2ウェイ フルレンジ
・ユニット構成:ウーファー38㎝コーン型、ツィーター5㎝コンプレッションドライバー+ホーン
・ボイスコイル径:低域/2、高域/2
・磁束密度:低域/13,500gauss、高域/18,000gauss
・クロスオーバー周波数:1kHz
・インピーダンス:8Ω(最小5Ω)
・最大入力:50W
・再生周波数帯域:23~20,000Hz
・ウファー最低共振周波数:26Hz
・外形寸法:径387㎜×奥229㎜
・重量:9.8㎏
・周波数調整機構:ロールオフ(高域の減衰量4段階)/エナジーコントロール(中高域のレベル5段階)

B471A3BF-9B8B-4C62-9CA3-6AFEDC0CD2C95BE31D77-3C29-47BF-ABE7-2BC09C2B6FDBモニタゴールドのみ搭載されるロールオフ /アッテネータ は、初期型にはスピーカー端子がない。写真の通り中後期型にはスピーカー端子が装着されている。初期型は、モニターシルバー、モニターレッドと同様にキャビネット後角の最下部にある。

 

また、オートグラフは、中音用フロントショートホーンと
複雑な折り曲げ構造による低音用バックロードホーンを持つ
バスレフ型のコーナー型システム。

大きなエンクロージュアは、それ自体で補強され共振の影響がありません。
しかし完全にそのマイナス要素を抑え込むのではなく、適度な鳴きを利用し、
美しい音楽が再生されるよう綿密に設計されているそうです。

さらには、コーナーの壁と床への響きを活かし、
オーケストラのドラマチックな演奏を見事に蘇らせます。

これはイギリスで作られたオリジナルエンクロージャーですから、
見た目も音も、その品格と味わい深さは、満足のいく名品です!

表情豊かな音楽に包まれて、
贅沢なひとときを・・・
いつもあなたのそばに。

(Shige)

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