Legato店長の一言

ここのところ、この曲がかかると春だなーと妙に切ない気分になります。

「Alice in Wonderland」
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をディズニーが映画化した際の主題歌。
主人公のアリスが文字通り「不思議の国」へ落ちて、様々な非現実のものと出会い、不条理で意味のないようなことに次々と振り回されたり巻き込まれたりしながら、最後には自分の世界に戻ってくると言うファンタジー。
アリスの服装やピクニックに行っていたことから、なんとなくもと居た世界は春のようなイメージですが、この曲をビル・エバンス・トリオのライブ・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガードに収録されているのを聴くと、妙に寂しいような切ない気分になるのです。
でも、秋の切なさでなく、春。
読者側のわたしは、様々な出来事がアリスを通り過ぎてゆくのを見て、アリスの「子供で居る時間」が少なくなってきているのを目の当たりにします。
それは、誰にでもくる「大人になるタイミング」で、例えば「ライ麦畑で捕まえて」のホールデンは、そのタイミングをちょっと逸しているような感じ。
そのタイミングって、自分の中にも過去にありますし、小さい子の無邪気なのを見ていても「いつかその時がくるんだな」と思います。
それって、喜ばしいことだけど、少し寂しい気もするんですよね。
うららかな気候の中、たくさんの色んな1年生を内包する春は、子供だった自分との別れの季節でもあり、新しい自分との出会いの季節でもある。
Alice in Wonderlandを聴いていると、そんな暖かさと切なさとを感じます。
でも、きっと希望も孕んでいるから、春の曲に感じるのかもしれません。
Legatoでは、Earl Klugh(アール・クルー)の「Naked Guitar」から、この曲を。
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