music

iTunesで曲単位で買えるようになってからか、

あるいは「ベスト・アルバム」がやたら出るようになってからか、
どちらが先かわかりませんが、音楽を「アルバムで聴く」ということが昔より薄れていったかもしれません。
好きな曲だけ「マイ・アルバム」的に聴くのも楽しいですが、
たまにはアルバムで聴くと、「発見」あります。
ちょっと前からよく聞いている「Nice ‘N’ Easy」。
アップテンポなのは、タイトル曲の1曲だけで、その後はすべてバラード。
以前はなんとなく退屈な感じで聴いていなかったアルバムです。
ベスト盤に入っていたNice ‘n’ Easyを聴いて「いい!」と思い、
これはきっと元のアルバムには他に良い曲があるはず。・・・と、
かけてみたら、始めはやはり単調に感じられましたが、そのまま流しているうちに、
思わずスピーカーの前に座り込む曲もあり、すっかり好きな1枚になりました。
1曲目のNice’n’Easyで「気楽にいこうよ」と歌っている割に、
この後は気楽とは程遠い、グッと深いバラードが続きます。
昔の思いを瞬時に思い出した「That old feeling」、どれだけ深い愛かどうしたら伝えられるか「How deep is the ocean」、おーもう首ったけ!「I’ve got a crush on you」、諦められない恋「You go to my head」などなど。
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1960年リリースのアルバムで、ビルボードのアルバム部門では9週間もNo1だったそうです。
グラミー賞では、男性ボーカル部門、アルバム部門、編曲部門などでノミネートされた1枚。
なるほど、いいものはちゃんと評価されていたわけです。
ところで、このアルバムの影の立役者、ネルソン・リドルの存在を知るに至ったもこのアルバムのおかげ。
ネルソン・リドルは、作曲家であり、編曲家であり、バンド・リーダー。
このアルバムでは、編曲と、ストリングスの指揮をしているようです。
(そう、これ、バックミュージックも演奏がとてもいいのです。)
もう1枚シナトラの素晴らしいアルバム「Only the Lonly」でもタッグを組んでいます。
その他、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルド、ペギー・リー、ローズマリー・クルーニー、などなど錚々たる面々とも。
ところで、どこかで見た名前だと思っていましたら、こんなところにも。
リンダの後ろにいる「おじさん」と思っていたのが、ご本人でした。
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