使いこなし

先日九州納品の際に、心の底から「はー!」と思ったことひとつ。

KIKOを納品したこのお宅、家具の納品と同日でした。
ポール・ケアホルムのソファ、ベッド、ラウンジチェア、イージチェア、ダイニングチェア、フィン・ユール、ウェグナーのベアチェアにYチェア、カーペット・・・と、それはそれは沢山の家具が一辺に次々と納められるのを横目で見ながら、
凄い!でも入るのかな・・・とやや他人事的な感じになっていました。
その後、家具屋さんが図面に従って、これはここ、こっちはあそこ、と置いて行くのを、これもDSの調整しながら横目で見ていて、
入るなー。でもちょっと狭くないかなーと、これまた他人事的に見ておりました。
しかし、家具が予定していた位置に収まったあたりから、オーナーの方が動きだし、窓側にそれを置いたら重たいから、こっち。
ダイニングはYチェアのが雰囲気が軽いから手前側。PKは窓側。
そのランプは、あと少し(1,2cm)上にあげて、もう少し右に寄せられる?
テーブルの上のセンターになるように吊って。
カッシーナのキャビネットは、壁に2cmのところまで近づけて。じゃないと間抜けになる。
などと指示されていくうちに・・・
あれあれ不思議。
全てのものが、以前からそこにあったかのようにストンとしっくりきて、部屋に対して家具が大きいとか、そういうことを全く感じさせないのです。
店のオーディオのセッティングでも、いい音がする時って、色々やった挙句、結果的に「見てくれもよい」ことがほとんどでした。言ってしまえば、なんとなく落ち着かない、収まりが悪い時ってどこかおかしい音がしていることがよくあります。
ナルホドーと思って東京に帰ってから、椅子1つ奥のでも、こうかな、ああかな、どう見えるかな、広く見えるか、恰好よく見えるか、と気になって参りました。
とはいえ、色々やっているうちにしっちゃかめっちゃかになりますし、
まだまだ、腕が悪いのですが、これから気にして行きたいものです。
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