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少し前のことですが、山本浩司先生と高橋健太郎さんによるトークイベント「名盤深聴」でのお話。

イベントは、ナット・キング・コール の ”ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー” をメインテーマに進みましたが、話題は音楽の制作側に及びます。
ミュージシャンだけでなく プロデューサーたちの着眼点やセンス、アイデアによって音楽の仕上がり、完成度が違う・・

Breezin’ は言わずと知れた ジョージ・ベンソン の大ヒット曲。
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イベントでかけた曲は別のアーティストの Breezin’ でした。
なんだか感じの良いカヴァーバージョンだな~、と思っていたら
実はこの Gabor Szabo(ガボール・ザボ) の Breezin’ こそがオリジナルで、1971年発表のアルバム「High Contrast」 のオープニングトラックだったのです。

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Gabor Szabo /High Contrast、1971

この名曲を プロヂューサーの トミー・リピューマ が ジョージ・ベンソン に演奏させてできたのが、大ヒットアルバムの Breezin’ だったわけです。
気になって調べてみると、実は作曲は ソウルミュージシャンの ボビー・ウーマックが手掛けたといことと、やっぱりプロヂューサーは トミー・リピューマ だった!!
両方のアルバムで同じベーシスト(フィル・アップチャーチ)を起用しながらも、ジョージ・ベンソンのバージョンでは豪華できらびやかなストリングスのアレンジ。

売れる!アレンジで確信を持って世に送り出した感じに聴こえます。

それにしても、高橋健太郎さんの、泉の様に溢れ出す知識はすごいなぁ

金野

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