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ヴィヴァルディのFour Seasons

最近この曲の「Recomposed By Max Richter」をよく聴いている。

・・・「春」があまりに多用されるので食傷して、ヴィヴァルディの四季の良さに気が付いたのはこの仕事についてずいぶん経ってからだった。後々Gidon Kremerによる「Eight Seasons(Vivaldiの四季と、ピアソラの 「ブエノスアイレスの四季」を 上手に組み合わせて1枚のアルバムにしたもの)がお気に入りのアルバムになる。

このところは冒頭に挙げたMAX Richterのものが大変良くて、これは、題名の通り四季を再構築・・・ つまり リメイクしたようなもので、どういう立ち位置なのかなとか、クラシック愛好家からすると邪道なのかなとか、色々思いつつも、ヴィヴァルディの四季が新鮮に耳に響く。それで久しぶりに Kramerの「Eight Seasons」を聴いてみると、何だかちょっと古さを感じてしまい、新しもの好きみたいで自分が嫌だなと思ったり、演奏家に申し訳ない気分になる。Max Richterのは、映画音楽っぽいかななどと突き放してみたりもするけれど、やっぱりけっこういいんですよね。。。慌てていろんな人の四季を聞き返してみたりする最近です。

★宮本輝「流転の海」シリーズ読了
最終巻に進むにつれて、「どうして」「なんで」と思う事件が多くなり、一時読むのも辛くなり、間に「梨泰院クラス」(韓流ドラマ)を挟んだりして読み終えました。このシリーズは宮本輝のお父さんが主人公。憶測や、フィクションの部分もあると思いますが、おそらく大筋は本当にあったこと、居た人たちの話なのでしょう。
主人公の人を信じすぎるきらいのあるところや、他人の面倒を見すぎて、自分や家族を面倒に巻き­込んでゆくところにやるせなさを感じて、読み終えた後も、どうしてもっと上手に生きられないのか、もっと幸せになっていい人なのになんで、と、数日落ち込みました。だけど、そんな父の背中を見て育った宮本輝があれだけ素晴らしい小説をたくさん世に出して、しかもお父さんの人生がこんな素晴らしい小説になっているんだった。
「自尊心よりも大切なものを持って生きにゃいけん」
「なにがどうなろうと、たいしたことはありゃあせん」
この何度も出てくる父の言葉は、きっと読む人に植え付けられる。
特に「なにがどうなろうと..」は、この時期助けになる言葉だった。
そうか、これでいいのだ。

、、、しかし、37年かけて書かれた小説を2ヶ月足らずで読むというのも、申し訳ない気がしたりして。。。特に連載を愛読されていた読者に。

★ 昨日はお休みありがとうございました!!

昨日は社内研修で臨時休業をいただきました。新しいスタッフも増え、平均年齢も下がったので、ますます楽しい、充実したご案内をしていきたいと思います!!

(竹田)

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