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ここ1~2年、アナログプレーヤーの人気が高まっているようです。
「団塊の世代のオーディオ再開」とか「新フォーマットパッケージメディア(SACD、DVD-A)の不振」など、いろいろとその理由が取りざたされているようですが、答えはいたって簡単。

「音が良いんです」

アナログプレーヤーを触ったことも無い世代の方から、随分長くオーディオを楽しんでいる方まで、「良く調整されたアナログ」の音を聴くと、言葉を失ってしまいます。

オーディオは音楽を楽しむものであるのは当然ですが、自らが「手をかけて音を仕上げていく」ビルドアップと「カットアンドトライ」でスキルアップしていく楽しみも同時にありますよね?

そういう意味では、アナログプレーヤーはまさに手をかければかけた分だけ音に反映されるので、音が伝わっていく仕組みやノイズから逃げる方法など、自然に体感しながら理解を深められる良い材料です。

「良い音」を出すにはいくつものハードルを乗り越えなければなりません。
プレーヤーの台がしっかりしているか?
水平がきちんととれているか?
トーンアームのバランスや針圧が適正であるか?
インサイドフォースキャンセラーは調整されているか?
アースの処理は適正か?
電源のとり方は正しいか?
針先に汚れは無いか?
ノイズは混入していないか?
どこかネジが緩んでいないか?
・・・
きりがありません。

オーディオ信号の中で最も微弱な信号を拾い上げて伝達する「アナログプレーヤー」を上手に調整して使いこなせるようになると、CDやSACDなどのラインレベルのソースも見違える(聴き違える?)ほど良い音で音楽を奏でてくれるようになります。

アナログのための調整はプレーヤーだけの調整に留まらず、システム全体の調整が必要になるからです。

自らが手を差し伸べ、手を加える「能動的」アナログオーディオ。
秋は夜長です。「0.1gの差」に一喜一憂してみるのも面白いかもしれません。

1※9/23・24は「LP12イベント」でBASICシステムとフルモデルの両システムが終日ご試聴いただけます。ぜひ遊びにいらしてください。

2※別コーナー「コンポーネント探求事典」にて<LINN SONDEK LP12>をアップしました。34年の歴史は1回では語りつくせず、数回にわたりお送りしていく予定です。こちらもお楽しみに。

(金野)

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