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休み中、コンサートへ行って参りました。浜離宮朝日ホールにて公演の、金聖響さん指揮ベートーヴェン「英雄」。
コンサートへ足を運ぶようになったのは、今年に入ってから。学生時代の課外授業の一環で出かけたり、父に誘われて接待半分出かけたり(父と娘とは兎角そんな関係だと思います)で、自主的に出向くようになったのは初めてのことです。
クラシックもJAZZもどちらかというと古めのものを好む傾向にある自分にとって、生意気にも「コンサートに出かけるよりオーディオで名演奏を聴こう」と思っていた昨年でした。(無知は怖いです)
正直言うと、「英雄」はよくわかりませんでした。3楽章と4楽章のあたまが何となく好きだな、と思ったくらいでした。
人々がいいと思うものがよくわからないのが心配な初心者は、友人に「良く分からなかった」とこっそり聞いてみたところ、「初めはそのくらいがいい。後で意外と好きになったりするから」と言われ、ホッとしてこの掲示板を書いている次第です。
それでも、やはりコンサートはいいですね。当たり前のことかもしれませんが、オーディオはオーディオの楽しさが、コンサートはコンサートの喜びがあります。
コンサートで毎回感じるのは、始まる前の一瞬の「間」。その会場全体の一体感は観客・演奏者の区別なしの一体感に思えてなりません。皆指揮者の初めの一振りを「待っている」。
時々歌舞伎を観に出かけます。人気の演目で「名せりふ」を言う前に役者が「ため」ると、観客が「待ってました!」と掛け声をかけますが、演奏の始まる前の一瞬は、その「ため」とどこか似ている部分もあります。
会場全体がグググっと引き寄せられる引力のようなものを、オーディオで表現できたらと思います。
(竹田)

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