Legato EYES

昨日の定休日はサントリーホールへ。

フランクフルト放送交響楽団の演奏で、
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を五嶋龍のヴァイオリンで、
それにブラームス交響曲第1番でした。
(最初はバーンスタインの「キャンディード」から序曲を。)
指揮者はアンドレス・オロスコ=エストラーダ。
何度聞いても覚えられない名前ですが、明るい雰囲気の指揮者で、元気がいいと思ったら1977年生まれ同級生でした。若手!!(指揮者としては?)
チャイコンも、ブラ1も、五嶋龍もどこをとってもメジャーどころですが、
いずれも初めて。
五嶋龍は、TVのドキュメンタリーや少し前のCDジャケットから、ひ弱なイメージが強かったのですが、
いつの間にか大柄な厚みのあるお兄さんに変身していて、
なおかつその音も太く、激しく、
しかし日本人の長所である奥ゆかしさ・・・なんというのでしょうか「移ろう四季の美しさ」みたいな感じがあって、とても素晴らしい演奏でした。
好き勝手な聴き方をすれば、この曲の2楽章では、オーケストラが自然の雄大さを表現し、ヴァイオリンのソロが人間の様々な感情を表している・・そんなふうに聴いてしまいます。
昨日の演奏では五嶋龍のヴァイオリンのせいか、オケのせいか、より一層そんなふうに聴こえました。
しかし全力疾走するのと同じくらい、体力を使いそうで、あんなに激しいものとは思ってもみませんでした。
・・・
この日のコンサートは、楽団員が壇上に現れてから、
「パリ同時多発テロの犠牲者へ」とアナウンスがあり、黙とうを捧げました。
目を閉じると、ホール内は程なく無音になりました。
ほぼ満席の約2000人がその場にいるのに、自分しかいないくらいの「無音」でした。
とても浅はかな考えながら、
それぞれの主張が強すぎる世の中にどんどんなっていますが、
こういうことの積み重ねが平和につながっていったらいいのに・・・
と願わずにいられませんでした。
20151118_1322362
コメントは利用できません。