LINN

もうすっかり忘れられたと思いますが、スコットランド便りのVol.9の最後で、工場内のブルーに塗られたところに立たないで!
という話がありました。
あの続きです。

工場内は、セクションに分かれているものの、特に敷居はなくかなり広い空間です。
おそらく色々なことがスムーズに行くように、中でもだんだんと変えられてきたのではないかと想像します。
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ところで、床にはブルーの部分とグレーの部分があって、工場内を歩く時「ブルーのところに立つと危ないからね」と言われます。
その訳は・・これ。
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ブルーのラインは、この荷物運び用の車の通る道なのです。
これ、無人で自動運転で動いていて、もちろんコントローラーがいるのですが、広い工場内で、物を運ぶのに使われます。
例えば、アッセンブルに必要なパーツを運ぶこともあれば、最終のアッセンブルが終わって箱詰めされたものを運びもする。

この赤い金網の向こうは、2099のケージが入るものすごく大きな倉庫の建物になっています。奥の方はくらくてよく見えませんが、すごく大きいです。
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ケージは機械で積みおろしができるようになっていて、倉庫の奥から荷物が下ろされ、黄色いレーンまでオートマティックに運ばれると、指示を受けた運搬車が必要な場所へ運ぶ・・という具合。

ケージを平らに並べると44のサッカー場と同じくらいのスペースが必要になるのだとか。その倉庫建物、外から見るとこんな感じ。

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LINNでは「コントロールできるものは、すべて機械に任せる」という考え。

確かに精密機器や重い荷物をあっちからこっちへ気をつけて持って行ったり、移動に時間が取られたり、挙句私みたいのがいて間違えたり、遅れたり・・・そういうストレスからの解放は、そこで長く働く人たちにとって一つの大きな価値であると思います。

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ちなみに、この運搬車は工場内に3台あって、非公式に「ヒューイ」「ルーイ」「ドゥーイ」と呼ばれているのだそうです。ドナルド・ダックの甥っ子達は落ち着きがないいたずらっ子ですが、スコットランド王国のシンボルであるLion Rampantを背負ったこの3兄弟は平らなところを自分たちのペースでとてもゆっくり動くので、製品も安全です。
(だいたい、どれがヒューイで、どれがルーイとか、言っている本人達もわかっていないらしい)

今日のおまけに最後にこんな画像。
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LINNでリリースされた全ての機器。

修理対応など、旧製品で何かトラブルがあった時に対応できるように、過去の製品も全て取ってあります。
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さてさて、全ての製品を言い当てられる人はいらっしゃるかしら。
顔がに過ぎていて、判別が難しいですね。

そういえば昔、どなたかに「LINNのアンプって、デザインがシンプルなようでいて、他の機器と並べていると意外と主張が強いんだよ」と言われたことがあります。

そういうものか、と思ったものでしたが、確かにちょっと写真に写り込んでいるだけでも、気がつきます。なるほどねぇ。

そろそろ製品組み立てのセクションへ。これはまた来週か、LOUNGEのオープンでもう少し先になるか???

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