Legato EYES

オーディオとはまったく畑の違う仕事をしていたところから、

11年前ひょんなことでサウンドクリエイトに入社しました。
業界を知らないのをいいことに、広告やDMなど好き勝手なことを言わせてもらい、
実際それを取り入れてもらう機会も多くもらいました。
(意見が優れているという話ではなく、少人数でやっているフットワークの軽さです)
そういう機会に言葉でオーディオを説明するとき、
機械についての知識がないのを補うためと、
自分自身オーディオで人生がカラフルになった経験を伝えたい思いとで、
紡ぐ言葉は「あなたの人生に」「生活に」「音楽のある暮らし」などなど・・・。
「ライフスタイル」を多用していた時期がありました。
じゃあ、ライフスタイルってなに?
格好いい家具や照明、しつらえ、その中にオーディオ。
そういうのを揃えることが「ライフスタイル」なのか?
・・・
ライフスタイルは、その人のスタイル。
つまりその人の人生そのものなのではないか。
そう言ってしまうと平たくなってしまいますが、こういうことかしら。
私はオーディオを知る前、知った後で、明らかに生活が変わりました。
それまでだって音楽は好き。絵が好き。歌舞伎が好き。書くことが好きだった。
別にモノクロ人生だったとも思いません。
でも、音楽好きだけど聴くものは凄く狭かったし、音楽そのものに耳を傾けるよりもむしろ、
カラオケだったり、ドライブのBGMだったり、あるいはカレン・カーペンターの歌う「スーパースター」、サイモンとガーファンクルの歌う「スカボロフェア」という概念を聴いていたという感じ。
しかしオーディオで、同じ曲なのに今まで聴いていたのとまるきり違うような生き生きとした歌声を聴いて、ライブでなくても今ここで流れている音は、「これ自体が真実。」「目の前で起こっていること。」という感じで、生きたものになったのでした。
それを体験することで、モノや人への接し方は明らかに変わったと思います。
掘り下げていくようになったというのでしょうか。
興味の対象に対してそれまでより、ある意味マニアックになっていったと思います。
ちょっと話が脱線しましたが、
綺麗なイメージで「ライフスタイル」という言葉を使っていた頃から、
もっと専門的になりたくて、「ライフスタイル」という言葉がチャラチャラしているような気がして一時遠ざけていました。
だけど、DSやSPACE OPTIMISATIONなど、その人それぞれ、個々の生活に沿った形を提供してくるLINNのやり方を見ていると、今やっと本当の意味で「ライフスタイル」の出番ではないかと思います。
音楽でもなんでも、掘り下げて行けばいくらでもマニアックになれます。
それってライフワークになるのでは?
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そのライフワークをもって物事に向かったり、慈しんだり、そういうこと自体がライフスタイル・・・。
音楽における相棒として、LINNって結構いい仕事するんじゃないかと思います。
うーん、久々に話がぐるぐるしています。
お酒はそんなに入っていないです。
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