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サウンドクリエイト推しの製品、いくつかございますが、実はそれぞれにコストパフォーマンスが高いものであります。

その意味は、高いけど長く使えるとか、同じ値段でこのクオリティは無理とか、そういう色々な観点でのコストパフォーマンス。

しかし、唯一、価格的にも、そんなにメチャ高じゃない…若い方でも、たくさん家族を養って頑張っているお父さんの毎月のお小遣いの中からでも、うちの父のようにリタイアしてあんまり好き勝手派手なことは出来ないよ!という場合でも、なんとか手の届く範囲、それでいて音はハイエンドに匹敵する、という、音楽好きの強い味方がいます。

その名もNuPrime(ニュープライム)。

このメーカーの前身はNuforce(ニューフォース)。Nuforceの創設メンバーが分かれて作ったのがNuPrimeで、初期のNuforceの音はどちらかというとNuPrimeに受け継がれているように思います。

私は、ここの音が昔から好きで、Nuforceの初代機IA7でPIEGA TS3を鳴らしていた時なんか、休みの朝は、起きたてから踊りたくなるように嬉しくなっちゃう鳴り方で幸せだったなぁ、あの頃。(寝起きが悪いのはアンプも使い手も同様で、布団の中から手を伸ばしてアンプの電源入れて、チョロチョロ流してた。当時は実家だったので、目がぱっちり覚めるのと、母が起こしにくるのと、アンプが温まってオオッとなるのとが同時でした。)

NuPrimeのIDA8がリリースされた時は、あの時と全く同じ感動を覚えました。

このサイズで、この価格で、このスピーカー鳴らすかい!?みたいな驚き。

ただ、こけおどしな鳴り方でなくて、丁寧にダイナミックにユニット制動するから、音楽の喜びが本当にある。

ヴィンテージスピーカーのEMPIRE 8000Pを鳴らした時も、PIEGA Premium301や、Davo ne Studio鳴らした時も、いつも意外な音楽的喜びを、とっても涼しい顔でサクッと鳴らしてくれる、本当にアーティスティックなやつなのです。

そんなNuPrimeのSTA9パワーアンプを、メインでご使用の真空管アンプのピンチヒッターとして、とりあえず的にお求めいただいた方から喜びのメールが。

あんまり嬉しかったので、掲載させていただ期待とお願いして、ここに掲載しちゃいます。

…………………….

STA-9 金曜に持ち帰って即、接続して音出ししました。
金曜夜~土曜&日曜のほぼ丸一日 音楽を楽しみました。嬉しい導入結果となりました。

スピーカーはELAC BS312を、合わせて都合15年使用しています。
プリはDACとして使っていた、LuxmanのDA250(DAC+プリ)を使用。

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苦心してセッティングし続けた結果、満足のいくリスニングルームとなっていたので、今回の導入は、現行システムの不満というより、真空管の夏場の辛さ・・が購入のきっかけでした。

音質チェック音源から(主に、ドン・マレイ バーニー・グラッドマン アルシュミットなど匠の録音~MIXの作品)~愛聴盤をとっかえひっかえで聴き通しました。

いや~ 何でしょうね、、この製品・・良いです!! 安すぎませんか?

基本、9割がた音質の傾向とレベル感は、今のアンプ Luxman SQ88(2000年)から、大きな傾向は変わらない。(好みの音です。ここ重要です。)(価格差・・真空管アップグレードなど入れると価格6~7倍くらいでしょうか・・)
クオリティは落ちない。。。ある部分では超えてる。。まじか・・>驚き!

先ず、フォログラフィックな音場再現、クリアでリアル、実在感のある音質、というBS312の特徴を上手く引き出してくれていてます。
最初は、「アレ?変わらないじゃん!初っ端からまじか!」という驚きが正直な感想でした。(これ真空管をとっかえひっかえし今の音を育てあげた自分としては、、、驚く反面、ちょっと複雑。。)

リスニングを重ねると、特に、弦楽器、女性ボーカル ピアノ の響き方は特筆もので、「うるおいベール」された音の微粒子が、実在感のある高解像度な音を、ふわっと包み込み、しっかり定位した音像の周りを漂う感じです。Luxmanでもこの傾向があり特徴でもあるのですが、NuPrimeの方がウルウル感があり、うっとり度は完全に上です。

さて一方で、低域ですが。。高解像で引き締まりながらも量感がそこそこあり、ドライブ能力の高さを物語ります。超低域での分解能も高いですね。ここを一番心配したのですが、アンプがぐいぐいドライブしてくれているのでしょう。

ただ、Luxmanでは、タイトさもありつつ、もう少しだけ、沈み込む響きと低域の心地よい弾力感があり、音源によってはド迫力の低域表現が出来ています。NuPrimeでは、「ド」がとれるくらいの差・・

いろいろ分析的に聴きつつも、いつの間にか「とろけるような響き」に、没頭。自分の顔がにやけているのに気が付くのでした。(はたから見たら不気味でしょう・・)

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ただ、あくまでも、まだ3日目・・・しかもLuxman仕様のセッティングなので、調整の余地は大ありで、今週からNuPrimeセッティングを探ろうかと思います。

さて、Luxman DA250とNuPrime STA9の間に勧められたシールド切りのラインケーブルを使いました。・・効きますね~!
通常のRCAインターコネクトケーブルと、取り換えて聞いてみましたが、比較すると、通常のものでは鼻が詰まったようにレンジが狭まり、うっとり感も減衰・・・するのがわかったきがしました。

………………..

お使いのシステム間にはおそらくシールド切りケーブルを使ったほうがいいと思います!とオススメして同時にお求めいただいたSAEC PL1980。二芯シールドで、片側のシールドが切れているというもの。場合によっては、これを使うと機器間のアースループが切れる効能が。お客様のシステムでは正解パターンでした。これについては、Furutech Alpha line plusやAudioquestの一部の製品も同様のものがあります。必ずしも全ての場合に有効ではないので、お問い合わせください。

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それにしても「安すぎませんか!?」は嬉しい。だから高くしたらとは思いませんが、価格というのは、使う人、持つ人にとって、高くてもなんでも、これは適正な価格、それ相応と思えることが絶対必要ですが、更にお買い得だった!と思うことほどいいことはありませんもの。

(竹田)

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