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LINNのシステムで始めたオーディオライフでしたが、当時実家暮らしで、リビングに置いたシステム。世のお父さんと同じ悩みをもつことになります。「聞ける時間が少ない」→自分の部屋に欲しい。

※これまでのオーディオ遍歴は、よろしければ過去の記事をご覧ください。

その頃の私は店に入って3年くらいでしたが、オーディオの販売とは程遠いところにいて、それでも自分のような初心者にももう少し親しみがわくものにしたいと思っていました。

店に入った新製品の紹介記事をウェブに載せるのに、カタログを一生懸命読み解いて身近な言葉に置き換えてみたりするけれど、所詮土台がないわけで、記事に奥行きは出ない。

そんなある日、代理店の営業マン、ハワイの日系二世のマイクさんが、これいいよ〜と持って来たのがPIEGA TS3。彼の大きな体には不釣り合いなほど小さなスピーカーで、本当に言葉の通り手のひらサイズ。

それが鳴った瞬間の目も耳も驚いた感覚、これは15年以上経った今も思い出せます。

ドームツイーターと10cmウーファーのシンプルな2ウェイでしたが、質量がずしっとしっかりした重さにはイイ音しそうな安心感がありました。

サイズも価格※もとても身近で、考えるよりも先にハッとさせるもの。心を動かすもの。コレダ!

※販売当時は確か110,000円(消費税も今の半分)

スピーカーの瞬発力につられて「買います!」

それに合わせて、新進気鋭、口コミの評判が高く、注目がみるみる上がってきていたNuForce IA7(NuPrime の前身)と合わせて、めでたく自分の部屋用、サブシステムが完成しました。

そしてその経験をもとに人に勧めることもできるように。

休日の朝、寝起きにベッドから手を伸ばして、流れてきた音に解放感を覚え、えも言われぬ幸せを感じたのをよく覚えています。そのスピーカーは今は弟へ。

余談1 それにしても、PIEGA TS3の感じをしっかり受け継ぐACE30は、あれから16年経って、15万そこそこに抑えているの、エライ。

PIEGA ACE30 

余談2  TS3は、質のいいアンプで駆動すると、ちゃんとそれにも応えるポテンシャルがあり、お客さまの中には、LINNのKLIMAXシリーズのセパレートコンポーネントで鳴らしている方もいらっしゃいました。長きに渡りその方のメインスピーカーに君臨し続けたのもエライ。

(竹田)

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