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最近は、また積ん読でその日の気分によってあっちこっち。

★絵と心 平山郁夫著
実家にあったのを、重さ、内容共に重たくなさそうなので、電車のお供に鞄に入れた一冊。素敵な絵の背景は、そんな風にして見る眼ができていくのかというのはありきたりだけど、とてもシンプルないい言葉を見つけられる。例えば「外界を体験によって観察していくことが、人間にとっての旅の始まりだと思うのである。」。
ごく当たり前のことのようだけれど、「旅の始まり」とは中々言えないものだと思う。この人の絵の清廉さは、この生きていく上での謙虚さからくるものだと思う。

★モーツァルトを聞く 吉田秀和著
吉田秀和の本はこんな分厚いから、牛歩のあゆみの如き私の読むスピードでは、どの本も最早完読は諦めていて、あちこち拾い読みに達している。モーツァルトは、この数年私のちょっとしたテーマになってきていて、これは完読したい、、、。弊店のミュージックInstagramには投稿したけれど、これでミンコフスキの40番を、今聞いています。

★ゴッドファーザー マリオ・ブーツォ著
文学系の某雑誌の編集長と会った際にゴッドファーザー愛を語ったら、これまたゴッドファーザーが人生のテーマみたいだったらしく、え、原作読んでないの。それは片手落ち、と本を渡されました。たしかに片手落ちだったと読み進みながら実感。しかし、最近出た最終章はゼンッゼンだめ。全力否定。

★オペラになった高級娼婦 永竹由幸著
以前も出したと思うけれど、内容に触れていなかった上、読んだ覚えがないので再登場。著者は商社マンだった方で、歌舞伎もオペラも大好き。イタリアにも住んでいて、音楽の友社からも何冊か本を出していますが、この人の偏見に満ちているけれど、裏付け取れてる考察が小気味いい。昭和13年生まれはこんなに豊かで発想が自由。こんな風に好きなことに打ち込めたらさぞ人生は楽しかろう。オペラでも音楽でも、その時代がどうだったか、どんな人が聴いていたのか、とても興味があります。

★眠れる美女たち スティーブン・キング著
最新刊。これは息子との共著。キングもお年を召されましたものね。でも共著というのを感じさせないキング節。なので、上巻が全く読み進まない。下巻に行けば3分の2は一晩で読んでしまうが、上巻は3ページごとに寝落ち。

その他、萩原朔太郎の読みたい文章があり、Kindleにも手を出して、、。お客様から意外といいよ、といわれていたけれど、Kindleたしかに悪くない。

(竹田)

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