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オーディオの世界において、アナログレコードからCDへとパッケージメディアは移行し主なるソースとしていまでは当たり前のように音楽を楽しんでいます。

映像の世界でも、プロジェクターをはじめカメラにしても急速なデジタル化が進行しています。それはすでに過去の遺産をすべて忘れ去るかのような勢いです。

ここ数十年の間に人間の眼は、現在の映像のデジタル化の進行により徐々に感覚までもが、デジタル化の傾向にあるようです。

たとえば、デジタルの欠陥といわれてきたダイナミックレンジの不足に関して言えば、白から黒に至るまでの階調表現が豊かであることは見た目に地味に見え、逆に狭いということは、コントラストが高くなり見た目に派手に見えるということです。

派手に見えるのは、見た目重視の方向に向かい、彩度のおいても自然に近い地味な色から人口的な刺激のある色を、ごく普通にきれいだと感じるデジタル的感性に人間の脳が、これを標準としているからです。

このように人間の眼の感性の変化は、年月無用で瞬時に変化するすさまじいものですが、こと耳に関しても同じことがいえるのかと思ったりもします。

アナログからデジタルへの移行は、現代人の感性そのものであり、たまに脳内もアナログ感性にもどしてやるのもいいかもしれません。
(花木)

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