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オーディオは趣味のもので、生活必需品ではありません。
それに対して定価というのはあってないようなもの・・であるかもしれません。

価格と天秤にかけられるものは、シチュエーションによって変化し、テクノロジーであったり、費用対効果であったり、物質、材料であったりいろいろです。

全ての面においてバランスが良いものは「コストパフォーマンスの高いもの」とされますが、それが生まれる背景には、実は飛び抜けたテクノロジーや技術力、開発の過程や時間、ノウハウというものがあって、まずは一つも二つも頭が出た製品があって初めて、それに対する「コストパフォーマンスの良い製品」が生まれるのではないかなと思います。

なので、一方から見ると見た目より高いと感じられても、また別の面から見ると、それだけかかって仕方ない・・ということは多々あります。

大量生産のマーケットではないので、それを開発するノウハウや手間や時間、色んなことが含まれるので、一般的には・・知らない人にとっては「高い」とされるものは多くあると思います。
対してユーザーが価格を決めるような面もあり、それにその価格だけの価値を見出せばそれは決して高くないものとなり、その価値を見出せなければ単なる高いものとなります。それは使い手の経験値でもありますが、決してオーディオに限ったことではなく、あらゆる分野に起こりうる状況だと思います。

今は、簡単にインターネットで市場の価格や評判を調べられますし、ネットでの購入が容易いので、使い手にとって、より安く買うことに関してはとても有利な世の中ですが、実はその使いこなしに関しては、もしかすると「?」マークがよぎります。

ネットで、使いこなしを調べたほうがより細やかな情報が得られる場合もありますし、そうでない場合もあります。そうでない場合というのは、ネットの情報がどのレベルのものかということ。あらゆるものを使っている人の情報なのか、2、3しか知らない人のものなのか。
それは実は店頭で買うのと50歩100歩ということもあるかもしれません(お客様の方が詳しい)。でも、結局はネットも店頭も人と人とのつながりで、互いに言葉が通じる人とコミュニケーションがうまくいかない人と、というのはどちらも同じなのだと思います。
店側の人間からすると、店の方が看板を背負っている分、いい加減なことをしないのではないかと思うので、それはネットと店頭との買い物の使い分けは、結局自分で、センスを磨くしかないと思います。
・・もしかすると昔より返って選択肢が多い分、難しくなっているのかもしれないとも思います。(ネットでも超責任感が強い人もいる)

自分のことを考えても、ネットで買ったものに関しては、思った通りのことにならない場合は、趣味の合わない人から買ったんだな。自分がその見極めをできなかった。仕方ないなと諦める。だから、高いもの、大切に使いたいものはネットでは買わない。
でも、この人と仲良くしたい、この人が言うことをもっと聞きたいと思った場合は、どこかでちょっと安く買えたとしても、その人から買う・・そんな風にしています。

オーディオって、ものすごく特殊な存在で、電気製品だけどすごく趣味的なもの。
安くしてノウハウやセッティングをサボれば、それでお互い幸せかもしれないけれど、それでは幸せは長くは続かなくなるんじゃないかなと思います。
というか、結果的にこのマーケットが続かなくなるという懸念があります。

だから・・というわけではないのですが、うちのメンバー、結局オーディオがとっても好きなのです。
高価なものだし、好きなものを扱っているので、好きな人には絶対に良いと思ってほしい。
がっかりされたくない、本当にこれを選んでよかった!と思ってほしい。

まあ、何を言っているか不明ですが、そんなことなのです。
(竹田)
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