
今週出会った&聴いていた音楽たち
上段左から
次回ポッドキャスト収録のテーマの1つ「ベートーヴェン交響曲」で1番から順に聴いています。
3番「英雄」から40代前半心が離れていたのですが(なんとなく圧を感じるというか、暑苦しい気がしていた)今回改めて聞いていたら素晴らしい曲だなと。(暑苦しいなんか言ってスミマセン)2番を聴いて3番を聴くと「目覚め!」という感じがしました。完成度がすごい。
Taylor Eigsti(テイラー・アイグスティ)のアルバム「Tree Falls」の「Listen in」歌はグレッチェン・パーラト
中学の同級生がブルーノートの会員になっていて、昨年から時々彼女の勧めで一緒に行くように。今月半ばに「格好いいから!」という浮ついた気分で聴きに行ったBen Wendel(サックス)の演奏の時のピアノがこのテイラー君(私より年下ダ)。都会的で洒落た音で、サックスの邪魔しないけれど、存在感のある中々良いピアニストでした。
私の友人は耳聡いので数日後に「あのピアノはこのアルバムの彼だった。いいと思っていてずっと聞いていた」と言って、教えてくれたこの涼やかな1曲。
Mark MurphyのMidnaight Moodから「Sconsolato」
お客様が持ってこられたLPは、さぞかし聞き倒されたであろう、布製のガムテープで丁寧に破れた縁を巻かれていた。
それだけでいい音がするような気がする。B面だったのか、2曲目を選んで針を落とされた。
それでJBL C39 Harlanが物凄くいい雰囲気を部屋中に醸し出していた。
メンバーを見たら、ドラムはケニー・クラークだし、バリトン・サックスとフルート持ち替えでサヒブ・シハブ。(澤野工房さんの復刻で聴いていた)実力派揃いのレコードのよう。全然知らかなかったけどマーク・マーフィという人の声もアレンジも恰好イイです。
Sconsolatoはイタリア語で「失意の」とか「何の慰めももたない」という意味だそうですが、まだまだ救いがありそうな雰囲気です。
2段目
民謡クルセイダーズ Tour Of Japan
これもお客様が聴いていらしたもの、好きになる。日本の民謡がラテン風にアレンジされて、これからの暑い季節にピッタリです。
日本の夏は祭りだ。祭りは民謡だ(?)。暑い夏とビール。民謡クルセイダーズでキッチンでも踊りたくなります。
サビーヌ・ドゥヴィエル「Bach Handel」
いきなり気温を下げて、冷房の良くきいた部屋へ。
音楽も涼しく。そのまま天に消え入りそうなソプラノ。一音一音追えそうなくらい細やかに制動された音階、とても大切に置くように歌われる言葉たち。切れ際、透明感。PIEGA COAX411でお客様が聴かれていたのが、それはそれは素晴らしく、でも見つけられず、「あれは何の曲でしたか?」と半年経ってから聞くという。オーディオ評論家山之内正先生のお勧めの1枚で聴き始めた1枚だそうです。
Marina Rita (マリア・ヒタ) A festa
秋葉原時代聴いていた1曲。大好きでしばらくぶりに聞いて驚く。
エリス・レジーナの娘だったのか!?めぐるめぐるよ時代はめぐる。もう22年前のアルバムなんだなぁ。
Rita Coolidge(リタ・クーリッジ)We’re all Alone
何だか暖かくていいのよねぇ。音楽を色々聞いていると、彼女の歌を聴きたくなり1曲挟みます。
「Loving Arm」が一番好きですが、ボズ・スキャグスのこの歌も彼女が歌うとまた違った雰囲気で、いいんです。
ところで、ワタクシこのタイトル、「私たちはみな一人」要は人間皆一人だって歌っていると大勘違いしていたのですが、私たちは二人きりという歌なんですね。正反対の歌でした。
Brian Eno Luminal
新しいアルバムかな。Qobuzの最新リリースにあがっていて、これもクーラーのきいた部屋で本を読みながら最近よく流しています。
泳いだ後の倦怠感に似ている。
Beethoven Symphony No.4 クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団
名盤中の名盤で、4番はこれで好きになりました。でもこれ以外であまり4番を聴いていないかもしれません。
グールドの「ゴールドベルグ変奏曲」みたいに、もうこのアルバムが作品みたいな。
交響曲3番のあと、4番がこういう展開というのが、また素晴らしいなと思います。
(竹田)