毎日ひとつこと

デンマークのスタイリッシュなスピーカーDavoneの新製品Mojo。
ファブリックに包まれた三角すいを途中で切ったボディの上に、比率の異なる三角すいが浮かぶという中々数学的なスピーカーです。
雑誌でも今月からチラホラと目にするようになりました。
この価格帯で完全無指向性のスピーカーは珍しいものですから、興味を持たれている方も多い様子。
Legatoでも、「あ、これこれ。」とリクエストを頂くことが増えつつあります。
ところで、Davoneのこと、前回も書きましたが、このメーカー頭が柔軟というか、面白いメーカーです。
1作目、2作目、3作目のRithm、Ray、そしてこのMojo、ユニット構成とか、デザインとか、使用ユニットとか、シリーズに全く繋がりがないような感じなのです。
Rithmはシアーズの同軸2ウェイのユニットを使って、ブライウッドを活かした山形、
Rayではデンマーク製のツイーターとスタジオ用の低域ドライバーとを組み合わせて、オリジナルの同軸ユニットを採用。キャビネットの形状は1作目とは全く異なるものに。
そして今回のMojoは、完全無指向性。しかもDavoneのトレードマークかと思っていたブライウッドは見たところ使われていません。
しかし、ひとたび鳴らすと、「Davoneの音だな~」と思うのです。
中域に厚みがあって、ステージが広く、楽器の音は芳醇で美しい響き。
いつもキャビネットのサイズから、良い意味で「裏切られる」ビックリするような鳴りっぷり。

ユニットメーカーでもなく、キャビネットを自社で作っているわけでもない。
でも、それぞれを最高の形で組みあわせて魔法をかけちゃうのがDavone。
Davoneは、デンマーク語で「Da(=デンマーク)のVone(=音)」に由来するのだそうですが、きっとぶれない「Davoneの音」があるのだと思います。
全てを自社で作るメーカー、ユニットメーカーの作るスピーカー、Davoneのようなプロデューサー的メーカー、・・・などなど様々ありますが、それぞれの音が出来るまでって、ちょっと面白いですね。

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