家具

SOUND CREATEが取り扱いを始めた手織り絨毯の「ギャッベ」
ファーハディアン社のギャッベついて、少し詳しくお話しさせて頂きます。

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ギャッベとはイランの手織り絨毯です。
そもそもGABBEHとはイラン語で「荒い」という意味です。
もともとは実用性のみを重視していた絨毯でイラン南西部のカシュクリ族、ロリ族が移牧しながら作っており、
約5cm~10cmほどの厚みがあり移牧の際のベッドなどに使用していました。

一般的なギャッベは工房を持たずに個人的に遊牧民が織ったものが多くあります。
個人的に仕上げているので仕上げまでの工程も短く羊毛自体も安易に入手した短糸を使用しているケースがあります。

イランではギャッベを織っている総人口は約20,000人ほどです。
その中でも紡績から仕上げ、管理まで行っている工房は2社のみで、そのうちの1社がFARDHADIANになります。
FARDHADIANの織工は約半分近くに9,000人も居て、遊牧地に訪れて品質管理を行う管理者が150人ほどいます。

FARDHADIANのギャッベはイラン南部ので育てられた山岳羊毛の上質な素材を使用しております。
イランの羊は直毛で毛に脂質が多いのが特徴ですが、特にイラン南部の山岳羊は日中と夜の寒暖差が多い時期で40度もあるので、特に脂質が多くしっかりとした直毛なので糸を綴ったときに縮みにくく、しっかりとした質感の毛が出来上がります。
FARHADIANはその中でも最上級の品質の羊毛のみ使用しています。
紡績された糸は天然染料を用いて伝統的な手法で24時間かけて大きな窯で染め続けます。
染めあがった羊毛は9,000人ほどのカシュガイ族、ロリ族などの織工の女性によってさまざまデザインを施し、大きいものでは2,3人により丹念に織られていきます。

織りあがった絨毯は石鹸・塩素で除菌しながら十分に洗い、乾燥を行われます。
丹念に洗いをかけることによりパイルの質感がより一層柔らかくなり、艶やかになっていきます。
洗浄された絨毯は自社工場で毛を立たせながら毛に絡まった異物や硬い毛を取りのぞきシャーリングしていきます。
洗い、乾燥、シャーリングの工程を4回も繰り返し行います。
それにより表面の毛を均等に刈って滑らかさを出し、これにより艶やかさと質感を上げ、更に折柄をくっきりと表現することが出来ます。
その後、縁のカットや天日干しでの乾燥などの工程を行い形を整えて完成と至ります。

最上級に羊毛から糸を紡ぎ、洗い染め、織り完成まで23程の工程を経て、他に同じものとないオンリーワンで最高品質のGABBEHが完成します。

一般的なGABBEHは織が荒くシャーリングの工程などもコストを下げる分、多く行っておりません。
FARDHADIAN GABBEHとの違いは、質感と触り心地、滑らかさが圧倒的に異なります。
最上級の羊毛を使っているので、汚れが付きにくく、長い間、質感が褪せることなく使用できます。

これらがFARDHADIAN社のGABBEHが最高級品といわれる理由です。
当店にも数点入荷いたしております。
是非、ご覧くださいませ。

 

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