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LIFE誌に “究極の夢のスピーカー” と評され、
JBLに偉大な成功をもたらしたとも言われている、
歴史的名器「ハーツフィールド」をご紹介いたします。
このハーツィフィールドは、1954年、
「JBL」というブランドイメージを確立するための
プロジェクト・スピーカーとして発表され、
JBLの名声、売上を、見事に飛躍させました。22E65AD0-F7A4-405F-B74B-B393DDFB18A5
 その頃、大型コーナースピーカーの折り曲げホーンは、
先にご案内したパトリシアンに採用されているクリプッシュ型が主流の時代。
 JBLはそれに対抗し、革新的な折り曲げホーン・フロントロードホーン型を開発し、特許を取得しました。3188ED88-0600-4941-A47E-1EE3F57B4972
その製作に携わったのが、ホーン設計エンジニアであるウィリアム・L・ハーツフィールド。
彼の名がスピーカー名となっています。
オリンパスのスピーカーユニット“LEシリーズ” 誕生の時もそうでしたが、
JBLの技術革新への情熱は目を見張るものがあります。

時代の先駆者たるは“常に挑戦あるのみ!” ですね。

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極めて希少な初期型の証でもある、ドライバー375 のハンプバック。中期以降のものと比べダイヤフラムの厚みの違いや作りの違いがあり別物のサウンドクオリティ。E3E18D3A-04D2-4466-95BB-5D4A78DF0EDF

こちらも初期型の証となるウーファーのマウント方法。150-4C はエンクロージャー内で斜め下に向かう様にマウントされています。

 

【構成】

[型式]
2ウェイ
フロントローディング・フォールデッド・コーナーホーン型

[ウーファー]
150-4C/口径38㎝

[ツイーター]
中高域用コンプレッションドライバー375
中高域用ホーン537‐509(H5039ホーン+音響レンズL5090)
[クロスオーバーネットワーク]
N500H/周波数:500Hz
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1965年、音楽再生がモノラルからステレオ時代へと移行する中、
家庭に大型コーナースピーカー2台を置くことの難しさもあり、
ハーツフィールドは製造終了となりました。
その約10年間、エンクロージュア、構成ユニットなどは
様々な改良が加えられています。ラウンジでご試聴いただけるのは、中でも極上と評される、
ハーツフィールド氏自らが手掛けた前期のオリジナルモデル。高性能なユニットは、活力に溢れる音楽再生を実現。
エンクロージュアには米松合板が3枚重ねで使われており 悠々と響き、
唯一無二のプロダクトデザインはモダンで精密なイメージをかたどっています。828D7769-4592-4DEA-91ED-64D0015B8214
今回入荷の初期型ハーツフィールドは、風化の進んだ表面のみ突き板を貼り替えリフィニッシュが施されています。BC929F01-53D5-49A3-95C6-30A4105A4636コーナーに設置したときに、
音が両側の壁面、床面に沿って拡散される
フロントロード型の折り曲げホーン構造によって、
絶妙に調和された音が、しなやかに部屋いっぱいに行渡ります。1台だけのモノラル再生でも、他とは一線を画した音場を奏でる名品。
ステレオ再生では一体どんなことになるのでしょうか。
お好みの音楽で、ぜひ店頭で確かめてみてください!(Shige)
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