LP12あれこれ

bearing(bearの現在進行形)
支える、載せる、重いものに耐える
※goo辞書より抜粋
「シングルポイントベアリング」というその名の通り、LP12の軸受は、1点の接点でその上に載せられる、インナープラッター、アウタープラッター、レコードを支えています。
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このLINNのロゴマークは、初めに見た時、アナログレコードの溝を針が呼んでいる様だと思いましたが、これは、LINN SONDEK LP12のアイデンティティの核となる軸受の部分。▼の先がスピンドルの先端。横一本の線は、鏡面仕上げされた軸受の表面を表します。
ツルツルに鏡面仕上げされた手のひらで、コマを回しているような感じでしょうか。
しかしながら、こまのように回転数が遅くなっていったり、最後はグラグラと倒れてしまっては困ります。
左右にグラグラしないよう、軸受のハウジングには、樹脂製のライナー(リングの様なもの)があり、軸を垂直に保ち、あらかじめ注ぎ入れられたLP12用オイルがライナーと軸の間に油膜を作ります。
油膜は、ノイズレスでターンテーブルが回るために極めて重要です。
この「軸受」は、LP12の回転の重要な役割を受け持っており、また非常に精密に作られていて、本当に1点でターンテーブルの全重量を支えています。(ハイヒールで踏まれたら全体重が1点にのってきて死にそうに痛いですよね!)
ベアリングの原義どおり、LP12の機械的な要の部分なのです。
アウタープラッターを載せたまま運ぶのはNG!と以前書きましたが、自重(インナープラッター)以外の重さがかかったまま持ち運びすると、傷つけてしまう可能性が大きい!ということなのです。
Legatoやサウンドクリエイトで、オークション品の購入をお勧めしないのは、どのように扱われたか、またどのような状態になっているかがわからないものが多いからなのです。
追記
もし落としてしまった!傷つけてしまった!等の場合は、LINNから発売されている「サーカスキット」(1993年春以前に発売されたLP12を、現行のモデルとほぼ同一の性能水準にグレードアップするための主要パーツ一式。)でメンテナンスすることも可能です。

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