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名前を知らなくても、自分のアンテナをたよりにすれば、好きなものにきちんと巡り会えるという話。

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LINNのパッシブスピーカーMAJIK140(オーク)とアンプ一体型のネットワークプレーヤーMAJIK DSMのご納品でした。

お客様は、数年前、、、初めていらしてから3,4年、もしかしたらもっと経っているかもしれません。
時々路面店のLegatoに立ち寄られるお客様でした。
そんなに丁寧なご案内をしたこともなく、いつもその日鳴っているシステムを聞かれ、ご夫妻様で「いいね」「こういう部屋が欲しいね」と言って帰られる、、確かそんな感じだったのではないかしら。

昨年か今年の頭か、いつものようにふらりとお二人で立ち寄られ、いつもは聴きながら色々お話したりされるところ、その日は聴き入って、音楽が終わった瞬間、ご主人が「素晴らしい!」と仰られた、そんな記憶があります。
でも、今すぐどうこうということもなく、カタログもお渡ししていなかったような。
Legatoクローズ後は「あの店はどこに行ったんだ」と探してご来店頂きました。

さて、ある日の電話で、電話口の男性が、自分は時々遊びに行っていた者で、準備が整ったので、そろそろ決めたい。名前を全然覚えてないがいついつにレガートの二階で鳴っていたスピーカーを聞きたい。と仰る。
どれかなあと思い、いくつか写真をお送りしたところMAJIK140だとわかり、ご来店頂くことになったのでした。

ラウンジのドアが開くと、件のお二人が。
あのご夫妻だったかと、嬉しくも驚く。

こんなことを言っては大変失礼とわかりながら言ってしまうと、いつも銀ブラ風情で風のようにいらしては帰っていかれていたので、まさかシステムを考えていらしたとは夢にも思わず。

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初めて試聴のお電話を頂いてからは、お持ちになられたソフトで改めて真剣試聴され、ほかのスピーカーも聴かれた上で、やはり最初の選択へと戻り、ご納品となったのでした。

ご自宅へ伺って、「準備を整えていた」という意味がわかりました。
スピーカーを迎えるために「TVも座卓も取っ払ったんです」とのこと。
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広い空間に置いていただき、たっぷりのエアボリュームを含んだMAJIK140のなんとのびのび鳴ることか。
「店で聴いて頂いたときよりもご印象いいんじゃないですか?」と伺うと、
「なんか、そう。低位がすごいピッタリ来て、すごくいいです」

スピーカーの足下も、LINNのスパイクマウントSKEETと弊店のオリジナルボードを比較して頂き、
「SKEETのほうが、高音が少しキリッとするような。」
SKEETがスチールで出来ていること、スピーカーベースだと床の振動とスピーカー自体の振動を離すことができること、床との相性もあるしお好みにもよるけれど、床もかなり頑丈なのでお好みで選択して頂いてもよいかもと言うことなどをお話すると、
「スピーカーベースの方が音がまろやかになる・・。えー!人の耳そんなことまで聞き分けちゃうのか!?」
と驚かれつつ、スピーカーベースをご選択。

さて、お客様、「LINN」という名前は記憶されつつも、機械の名前はさることながらどんな形だったかもうろ覚えでいらしたものの、ご自身のアンテナをたよりに最終的には好きな音がこうして手に入る。
情報もモノも混雑した世の中で、好きなものに巡り会えるのって、自分のアンテナが良好かどうかに限るんじゃないか。

それと、「機が熟したとき」、既に製品が変わっていたり、メーカーがなかったり、(店がなかったり!?)ということがないことも、このスピード加速時代に、まあまあないことなんじゃない?などなど。

いろんなことを思ってしまった秋の夜風が心地いい帰り道。
(竹田)

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