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サウンドクリエイトの2階の奥はいつの間にやらこんな様相に。

調整が必要になったJBL Heartsfieldが退き、その後に設置したのがこちら。

中央は、DECCA DECOLA。これは内部メンテナンス中(Legatoにあったものとは別のもの)で、まだ音が出ないのですが、ご注目いただきたいのは両サイドのシステム。

なんじゃこりゃ!?です。

四角い足付きのスピーカーキャビネットは、以前にもご紹介したことがある激レアなRCA MI-12463。モニタースピーカー LC-1(MI-11401)system のコンシューマー版となるモデルです。ユニットは同軸2ウェイのLC-1を搭載。

その上に載っている大型ちょんまげが、超希少なのです。


これはModel-31 Horn。L字のトップにドライバーが取り付けられた形状で、これはウェスタンやRCAが当時、ホーンメーカーのRACORN(ラコーン)社に依頼して作られたもの。これはこのタイプの最初期モデルで、RCAでもこれを原型としたモデルを作られたり、ウェスタンのMI-6935、WE-31Aなどが開発されたのだそうです。

ウェスタンのModel-31 Horn Aは下の写真。
これは、WE-594、WE-713といったドライバーを搭載できるように改良されたもの。

店頭のものは、RCAの最初期版モデルのModel-31Horn。RCAのロゴが誇らしげに大きく入っています。作りがものすごく美しく、状態も良く、80年近く前のものとは思えない。。。

今後どう料理していくか検討するための試運転中ではあるのですが、オスカー・ピーターソンのIn the still ofmthe nightは、鍵盤の上で軽やかに転がるピアノがものすごく良い雰囲気で、存在感があって、香り立つような音色。ホッジスももちろん聴きました。なんという大きな演奏。JAZZの巨人たちがまさにそこに存在します。互いの演奏を聴きながら自分を音楽に乗せていく。そんな感じです。

それが、まだ調整不足のせいか、プレイヤーの懐の大きさがもろに出てしまう。全部が上記のようになるわけではないのです。

同軸2ウェイのLC-1はフル帯域出していて、それに単純にホーンを追加して、800Hz以上を同時に出しているので、そのせいかもしれません。まぁ、いずれにしても試運転でここまでとは、すごい。

今後を乞うご期待!

<RACORN  ELECTRIC 社>
ラコーン は1929年に映画産業に参入するウエスタンより前の1920年代初めころには既に音響用ホーンを開発、販売する専門メーカーでした。当時RCAやウエスタンもRACON社にホーンの製作をオーダーメイドで依頼していたと思われるとのこと。 写真はウエスタンが映画産業に参入する前の時代にRACON社が販売していた音響ホーンシステム、ウエスタンシステムの原型のようなスタイルでした。

(竹田)

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