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1455_1先日ネットサーフィンをしていて、WIKIPEDIAの「市民」の頁を熟読した後、はたと、「あれ、どこからここへ来たんだっけ」と思いました。
記憶の糸をたどると、発端は「新藤兼人」でした。

その日読んでいた女性誌のある記事で、「新藤兼人と乙葉信子の結婚観」というのを目にします。
その前日には、新潮社から出ている「私の銀座」銀座百点編集部編で、新藤兼人のエッセイを読んだのでした。
「石内尋常小学校 花は散れども」について書いてあったかと。
※「私の銀座」については、Legatoで紹介しています。>>>
http://sc-legato.jugem.jp/?eid=518

2日続けて名前を見るのも珍しい。でも、最近他でも見たなぁ、そうだ川本三郎著の「銀幕の銀座」に監督か脚本かで名前を見たんだった。
とネットで調べたワケです。

作品一覧を見ているうちに、その前の週に見た「華岡清州の妻」の脚本を書いていたことが判り、1週間かそこらの間に知らぬうちに3度もお目にかかっていたのか。と。
更に作品を見て、そうそう「安城家の舞踏会」「お嬢さん乾杯」も見たんだった。(全部「銀幕の銀座」が発端。そこから昭和ムービー・サーフィンが始まっています。)

更に脚本を見て行くと、「危険な関係」とある。
「危険な関係」は、もともとはフランス貴族の退廃を描いた作品。
設定の大筋は、こんな感じです。
かき混ぜ屋のナルシストの年配の女性が、同じような道徳観の男性を使って、若い女性を誘惑させたり、とにかくあの手この手でゲームの様に人の心を弄び、最終的にはあちこちで悲劇が起きるなどして、ナルシストのかき混ぜ屋は孤独を味わう羽目になる。(本当に大まかデス・・・)

この話が描かれた18世紀当時を舞台にした映画のほか、フランス現代版、韓流、ハリウッド現代版高校生、などなど様々に時代背景を変えて映画化されている題材。ワイドショー的です。

悪趣味ですが、一時この映画を追ってみたことがありました。
ジュラール・フィリップがメチャクチャ美しいフランスの上流社会現代版は、ジュラールフィリップの遺作ともなっています。(この後に撮影していた映画の途中に亡くなったとか)

最近(と言っても数年前)では、韓流のぺ・ヨンジュンが、人気絶頂期に撮っていて、大ヒットした「冬ソナ」の印象からは180度逆の雰囲気で、韓流に染まっている周囲のおばさまたちからは不評でした。

原作に忠実なのは、おそらくグレン・クローズとマルコヴィッチの映画でしょうか。最後のシーンで、グレン・クローズが鏡に自分を映す姿が印象的です。

脱線しましたが、この作品を日本でも撮っていたとは知らなかったー、今度見てみよう、と、新藤兼人の「危険な関係」から、リンク先へ行こうとするも、先のページはまだ出来ていないとのことだったので、原作のラクロへ飛ぶ。

ラクロの作品はこのほかは読み継がれているものはないのだとか。
ふむ。「アンシャン・レジーム」と呼ばれた貴族社会・・・。
なんだっけ、それ。学生の時に授業で出てきたっけ。

で、アンシャン・レジームへ飛び、ブルジョワジーへ飛び、何だか賢くなった気がしながら「市民」をクリックしていた。という。
そんな1日でした。

しかし、インターネットって便利ですね!!(って今!?)

後記:このブログを書こうと、再度「新藤兼人」(WIKIPEDIA)を丁寧に読んでみたら、今年の5月に100歳で亡くなっていることを「今」知りました。
ものすごく、濃くて長い1世紀。自分はなんと自堕落に日々を過ごしているものか、とひと時反省しました。(ひと時・・・)

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