昨年のことになりますが・・・
ヴィンテージの中でもとりわけ稀少な名機をいっぺんに2台!ご納品して参りました。
写真右:Wharfedale Airdale
左:RCA LC-1
M様のシステム
スピーカー,アンプ:RCA LC-1 System + OCTAVE RE290
スピーカー,アンプ:Wharfedale Airdale + OCTAVE V70SE
プリアンプ:OCTAVE Jubiree Pre
プレーヤー:LINN KLIMAX DS
アナログプレーヤー:
LINN LP12、EMT 930、ガラード301
ステレオ → OCTAVE PHONOMODULE(フォノイコライザー)
モノラル → FM ACOUSTICS FM222(フォノイコライザー)
M様は40数年来、趣味のうちでも大きく幅を占めるものとして、途切れることなくオーディオを楽しまれてきました。音への探究心は、本当に敬服しかないのですが、このお部屋も私達が伺うようになって、システムがどれほど変わったことか!
かつてのお部屋には、オイロダインがあり、片手にも満たないくらい数の少ないESPコンサートグランド、GRFアメリカタンノイがあり、JBLのヴィンテージがあり、Jensenがあり・・・
もちろんアンプも、マランツ7、8、8B、2、5、レビンソン32L、マッキン C22・・・などありとあらゆる名機をお持ちでした。
アンプがOCTAVEに変わってからは、何でも駆動出来てしまい、それぞれのスピーカーを余裕を持って音楽性豊かに鳴らしてしまうので、アンプが入れ替わることがほとんどなくなりました。
そして、今回、店頭に久々にご来店頂いたM様に、WharfedaleのAirdaleと、RCA LC-1を聴いて頂いたところ、大変お気に召され、両方共にご導入となったのでした。
お店でも、この2機種は大変稀少な入荷でした。
Wharfedaleは2年かけて初期モデルの極上品を入手。
Wharfedaleは、OCTAVEのV70SE1台で駆動。
真空管はテレフンケンのEL34管をご使用。
前に30cm ウーファー、左右サイドにミッド、上にツイーターが配置され、大きなRCAの横に置いても全く影響なし。
左右両サイドにミッドが配されているというのも、かなり珍しいもの。
縦に奥にと素晴らしい音場を作ります。
一方のRCA LC-1 System、こちらも本当に手に入らない希少品。
当時のままのキャビネットで、ここまで美しいのも珍しいですが、このスピーカーの最大の魅力は、もちろん「音」。押しつけがましくなく、本当にハートにくる音。
・・・ここはM様の表現を借りましょう。
「物凄く品がいい。前に前にというタイプでないから最初はそこまでと思わなかったけど、奥ゆかしいよさがある。」
今回少し経ってから、ラックの組み換えとボードの入れ替えでお伺いしご印象うかがいましたが、「それぞれの鳴りが全然ちがって、それぞれによさがある」とどちらもお気に召されている様子。
「50年前のものがこれとは、何が進化なんだろう、と思ってしまうね」とM様。
サウンドクリエイトはヴィンテージを扱い始めてまだ数年、随分沢山のものを聴きましたが、現代のシステムに勝る素晴らしいものにもいくつも出会いました。
現代のDSやOCTAVEで鳴らすこれらの名機、それこそが進化かもしれませんね!?