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あいにくお掃除は得意ではありません。
子供の頃の通信簿にも「お掃除、整理整頓が苦手なようです」とありましたし、掃除機はダイソンを使ってもMAKITAを使ってもあまり好きじゃない。
自分は得意じゃない、好きじゃない・・そう思っていたのですが、最近掃除の時間がそうそう嫌いでもないことがわかりました。
掃除をしていると、意外と無心になれる・・。

無心その1
店に入ったころ、年上の女性の先輩に教えられたこと。
「店内を飾る観葉植物の葉っぱを拭きましょう。」
その心は、オーディオ、つまりこうした高級品を扱っていて、ふと店内の植物に目をやる。
それに埃が溜まっているのは、何とも嫌なもの・・というか、
そこまで行き届くことと、オーディオのような微妙な差を趣味とするものを扱うことは、通じるということを教えてくださろうとしていたと思います。
教えられたあと、霧吹きで埃を散らしていたら、水滴の周りに埃が残って、乾いたときに余計に汚いとえらく怒られました。

さすがに毎日の掃除ではしないのですが、時々思い出してこのお掃除をやります。
あとから入った人に「お茶の世界みたいですね」と言われました。
お弟子さんたちが日本庭園の葉っぱをお掃除するのをTVで見たことがあるとのこと。
なるほど、そういうことなんですね。
庭園のキリリとした空気というのは、そういう方々の見えない努力の上にあるのかと納得いたしました。
(弊店では、しばらく忘れている時もあるので、悪しからず)

そういえば話は違います鵜が、最近の人はスマホやPCなどで電気を体に帯電して土や緑に触れる機会が少ない・・というようなことを、これもTV情報ですが、言っていて、そういうことがイライラに繋がったりするような憶測を立てていたかと。
植物の水やりなど、妙にほっとするのはそういうこともあるのかもしれません?
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無心その2
サウンドクリエイトの入っている三木ビルさんは古くて、築60年以上。
2階フロアは新しいとはいえ、ドアとか窓とかはそれなりに年数が経っています。
なので、新しい新しいと思っていると意外とすりガラスが汚れていたりして、「激落ちくん」などで掃除すると綺麗になるもの。
レベルの違う話ではありますが、弊店のお客様の珈琲屋さんの千葉のじゃくう鳥さんや川越の二軒堂さんの空間が素敵なのは、ただ古民家だからというのではなく、やはり店主の方の磨き方なんだろうな、と思うのでした。
飽きてくると、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」の升目に見立てたりして。
綺麗になるまでまだしばらくかかるけれど、それもまた一つの楽しみとして。

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(竹田)

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