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★ 昔見た映画
若い頃は、「名作!」と言われるもの以外のもので、1度観た映画を2度見ようと考えたことがなく、常に新しいものを見たい、目にしたことのないものを見たい・・と思っていました。それが若さなんでしょうか。

最近は、昔見た映画を引っ張りだして観ていて、当時知らなかった音楽や、歴史背景、カメラテク、モノや衣装などによる映画の作り込みだとかで、面白さが倍増したり、当時感じたほどには面白くなかったり。。
それから、昔はイイか悪いかしかなかったけれど、部分的にお気に入りになったり。
年取るのも悪くないです。

・ここ最近の映画記録:「王妃マルゴ」(意外とあざとかった。エログロあるけど、中世の絵のようなシーンがたくさんある)「ハンニバル」(バッハ「ゴールドベルク変奏曲」とレクター博士の関係に当時は全くアンテナ張っていなかった。でもやっぱりクラリスがジョディ・フォスター出なかったことが残念。だいぶイメージが違う)「ダイヤルM」(マイケル・ダグラス盤。あら、この人綺麗な顔していたのね。グウィネス・パルトロウのファッションが素敵である。)「殺人の追憶」(これは初見。この犯人2019年に捕まってる!)「マリーアントワネット」(コッポラ監督:改めて音楽に興味)「ラストナイト・イン・ソーホー」(これも初見。色彩などのメリハリ強め。それなりに楽しめました)

芸術のパトロンたち

これが非常に面白くて。
芸術と言っても、絵画芸術についての話で、さまざまな画家をサポートしていたパトロンたち、そのあり方などが書かれています。歴史の流れによって、パトロンは、教会や王侯貴族から、商人、そして庶民へと変遷していくのですが、その流れはそのまま音楽にも通じます。
ある章で、エミール・ゾラの小説「居酒屋」で、職人や洗濯女と言ったいわゆる庶民が、結婚式で集まった折にルーヴル美術館にでも行こうと出かける描写に触れ、この時代に庶民が美術館へ行っていたとありました。

今、庶民の私は音楽会や美術館へ行くわけですが、かつてはそんなことできなかったわけで、現代はある程度望んだことができる随分贅沢な環境。考えれば当然ですが、そんなことに考えが及んだことは、あるような、ないような。

ホントに長生きしないと。

(竹田)

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