高峰秀子の随筆から、観たい映画が次々出てきて、最近は昭和映画づいています。
川本三郎の「銀幕の銀座」を読んで昭和映画を追いかけたときには手に入るものが少なく、半分も見られなかったと思いますが、今ブログを読み返してみれば9年前のこと。
9年前は当然映像のサブスクリプションはほとんどなく、NETFLIXが2015年の秋ごろからで、ここ数年で映画も音楽も配信方向へ。
おかげのさまさまで、今AmazonやNetflix、JCOMなどを駆使すれば大抵のものがみられるのではないでしょうか。
私も、ここへきてまた昭和映画回帰しています。
ほぼ見ていないのですから回帰というのも変な話ですね。
小津、黒澤だけじゃない。
多くの監督さんがいたのですね。
ここのところは成瀬巳喜男を追いかけて・・。
子役から引っ張りだこで疲れ切っていた高峰秀子は、杉村春子の背中の演技に衝撃を受けて、女優という職業を改めて意識したのだと言っていますが、他でも背中で演技ができるのはこの方だけというものを読みました。
そんな杉村春子や、着物のたたずまいの色っぽい山田五十鈴、自分の人生がそのまま物語の中の登場人物と重なる高峰秀子、おきゃんな岡田茉莉子、どの女優さんもそれぞれの人物を演じながら姿勢が良くて所作が美しい。
そして、会話や内容は、今の時代からすると「エグイ」ともいえるかもしれません。
でも実際そんなものだったんでしょう。
自分の母や祖母から聞いた話をあてはめながら、なんとなく年々人間が小ぶりになっていくようなうすら寒さを覚えたりもして。
今週は小津を1本、成瀬を2本。
モノクロ映画では、お着物の色がどんなだったのかが気になる!!
(竹田)