
2016年にLINNがKatalyst DACをリリースした時、カタログにこんな遊び心のあるページがありました。
Katalyst DAC自体が、オーディオマーケット的には初の試みで、旭化成とタッグを組んで開発し、プレーヤーの中のDAC自体に常に安定した電源供給を行うとか、安定した動作のために基準電圧をかけて振幅変異のない信号を生成するとか、画期的な造りのDACでした。
いきなりここに到達したのではなく、それまでのLINNのしてきたことの積み重ねがあって、その技術を今一度大まかにまとめたカタログだったのですが、これが2016年。来年の2026年にはまた10年経つことになるわけですが、先走って10年と言ってしまうけれど、その間もひたすらLINNは積み重ねてきています。来年までと言わず、ずっとそうしていくでしょう。
昨今で言えば、LP12のBEDROK、デジタルは完全自社開発のORGANIK DAC、そうだUTOPIK電源もあった。
360、KLIMAX DSM4、SELEKTなどもちろんそれらの技術の結晶が製品になるわけですが、LINNのこの流れは本当に面白い。
それをこの20年目の当たりにして、常にその変化を聴くことができて幸せだと思います。
KEELがLP12に組み込まれたとき、電源がダイナミックパワーサプライになった時、Karouselの時、Katalystの時、どれも覚えています。
このカタログ素晴らしかったんだよなぁ。
またこういうの出してくれないかなぁと思いますが、おそらく書ききれない。
しかも紙の悲しいのは、更新することができない。
LINNの技術は常に更新されるので、紙だと追いつかない。
やるか・・・やるかなぁ。
どんどん忘れっぽくなるし、このホームページで、サウンドクリエイトの見てきたLINNの技術の歴史、まとめてみますかね・・。
宣言しないと、重い腰が上がらないので、うっすら思ってはいたのですが、宣言だけしてみます。
(竹田)
歴史の右下に「To Be Continued」とあるのが憎い。